【GARMIN vivosmart J インプレ後編】アンチ腕時計派も納得、フィットネスバンドの完成型 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【GARMIN vivosmart J インプレ後編】アンチ腕時計派も納得、フィットネスバンドの完成型

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表示が消えていればブレスレッドにしか見えない。また、長袖の服を着ていればたいていはほとんど気付かれない
表示が消えていればブレスレッドにしか見えない。また、長袖の服を着ていればたいていはほとんど気付かれない 全 26 枚 拡大写真
GARMINから登場したフィットネスバンド『vivosmart J』は、アクセサリのブレスレッドにしか見えないスリムなボディに、毎日の運動を記録する機能を満載。そしてその記録を自動でクラウドにアップロードし、さらにスマホのメールチェックやリモコンとしての役目も果たす。

フィットネスバントとしての機能に加えてスマホとのペアリングで劇的な進化を遂げたvivosmart J。インプレ後編では、実際に使いながら機能や使い心地を紹介しよう。


◆軽さとスリムさのおかげで、就寝時も気にならない装着感

最初に各種設定が必要となる。本機をパソコンに接続し、「GARMIN Express」というパソコンソフトを経由し、クラウドサービスの「GARMIN connect」にアクセスして行う。設定するのは自分の身長、体重、年齢などのデータと、本機の表示内容だ。自分のデータには歩幅を入力することができ、これによって歩いた距離を正確に計測することができる。表示内容の設定は非常に詳細で、本機を通常とは逆向きに装着したい人のために、表示を180度回転させたり、縦表示にすることもできる。

設定と充電ができたら腕に装着する。スリムなだけあって装着感は非常によい。筆者は以前に発売された『vivofit』も使用したが、日中はともかく、腕に装着したまま寝るのは少し苦痛で、外して寝ていた(当然、睡眠時の運動量を計測する機能は使えない)。しかし、本機はつけたまま寝てもほとんど気にならなかった。同様に激しい運動やシャワーをあびる時でもほとんど気にならない。普段、腕時計を付ける習慣のない筆者に、ここまで違和感を抱かせないとは驚きだ。

前述のとおり、本機は操作をしていない時は何も表示がない。操作するには本体をダブルタップする。これがかなり強めに叩かねばならず、慣れるまでは何度も叩くはめになった。これは大きなマイナスポイントかと思われたが、腕を上げるだけで表示が出るように設定変更できることが後で分かった。これは非常に便利で、初期設定で有効にしておくべきではないかと思う。

表示が出たら、左右にスワイプすると次々と画面が変わる。表示されるのは「ステップ数(歩数のこと)」「消費カロリー」「歩いた距離」「現在時刻」など。ステップ数は通常の表示のほか、目標値に対する残数が表示される画面もある。目標は自分で決めることもできるが、何もしなければ自動的に設定されるようになっている。また、運動不足を警告する機能もあり、大きな動きがないとバーグラフが増えていって、そのグラフがいっぱいになると「MOVE」の表示で知らせてくれる。

ちなみに、「MOVE」の表示が出るときには、バイブも作動する。そう、本機はこのサイズながら、バイブレーションを内蔵しているのだ。全く予想していなかったので、最初に作動した時は非常に驚いた。しかし、このバイブ機能は非常に便利で、特にスマホとの連携機能で威力を発揮する。


◆Bluetoothでスマホアプリと繋がる

本機はスマートフォンとBluetoothでペアリングすることができる。スマホにGARMINの無料アプリ「GARMIN connect mobile」をインストールしておけば、本機で計測したデータを、スマホ経由でクラウドサービス「GARMIN connect」にアップロードすることが可能だ。従来の万歩計でも毎日使っていると一番面倒なのがデータの記録なのだが、本機はこの点で極限の手間なし操作を可能にした。パソコンすら必要ないので、旅行先でもすぐにアップロードができ、非常に便利だ。もちろん、パソコンによるアップロードも可能だが、有線接続に限られる。

スマホとペアリングするメリットはこれだけにとどまらない。本機にはスマホの音楽プレイヤーをコントロールする機能があり、音量の調整や停止などができる。さらに、スマホにメールや電話の着信があると、バイブで知らせてくれる通知機能「スマートノーティファイ」もあり、これが非常に便利。本機のバイブは本人には必ず分かるが、周りには全く気づかれない。スマホ本体のバイブのように気が付かなかったり、意外とうるさくて迷惑をかけることがないのだ。また、差出人が本機のディスプレイに表示されるので、急を要さないメールや電話なら、わざわざスマホをカバンから出す必要もない。

スマホとの連携ではもうひとつ便利な機能がある。スマホを紛失した時に、本機の操作でスマホから音を出すことができるのだ。このとき、本機のディスプレイにはスマホまでの距離がバーグラフで表示される。Bluetoothによる機能なのでスマホが10m程度の距離になければ使えないが、自宅やオフィスでスマホが行方不明になった時に非常に便利だ。

さらに、本機はGARMINのアクションカメラ『VIRB-J』とペアリングして、リモコンとして使用することもできる。また、各種のセンサーを無線接続するANT規格にも対応しており、ハートレートセンサーと組み合わせれば心拍のモニターも可能。さらに、自転車に取り付けるスピードセンサーにも対応している。これによって、ランニングやサイクリング時の運動時間や消費カロリーを計測する簡易的なランニングウォッチ、サイクルコンピュータとして使うことができる。


◆GARMIN connectで自分の運動量をチェック

本機で計測したステップ数などのデータは、リアルタイムに本機のディスプレイで確認することができるが、過去のデータの参照はできない。その役割はクラウドサービスのGARMIN connectに委ねられているのだ。GARMIN connectはパソコンのディスプレイの広さを活かして、過去のデータを分かりやすいグラフで表示してくれる。また、データを詳細に分析することで、本機だけでは表示できない運動量の内訳や睡眠中の運動も表示することができる。

ステップ数は15分ごとのデータをグラフ表示してくれるので、1日の中で運動の多い時間、少ない時間をひと目で確認することができる。もちろん、1日ごとのステップ数をグラフにすることもできるし、週ごと、月ごとのグラフ化も可能だ。

本機の機能で興味深いのが、睡眠時の体の動きを記録するスリープモードだ。このデータは本機では全く見ることができずGARMIN connectでのみ確認できる。そのグラフは睡眠中の体の動きを記録したものだが、そのグラフをどのように見ればいいのか分かりにくい。そこで睡眠について調べてみると、レム睡眠時には体は殆ど動かず、ノンレム睡眠時には寝返りをうつものであるらしい。そして、レム睡眠とノンレム睡眠は90分程度の時間で交互に入れ替わるという。

ということは、睡眠のグラフも90分毎に山ができるのがいいのかもしれない。そう思って筆者の睡眠のグラフを見ると、なんとなく周期的な山があるようにも見える。それと、出張の帰りなどで非常に疲れた日には、睡眠のグラフの山が明らかに低く、少なかった。やはり、疲れて眠っているときは体の動きも少ないようだ。

GARMIN connectについては、もう一つ特筆すべき事がある。本機のほかにGARMIN製のサイクルコンピュータやランニングウォッチを併用している場合、自転車やランニングによる運動で消費したカロリーが、vivosmart Jで計測した消費カロリーにちゃんと加算されるのだ。本機はハートレートセンサーやスピードセンサーと組み合わせることでランニングや自転車の運動の計測もできるが、それぞれ専用のデバイスを使っている人でもGARMIN connectでデータを統合できるのはありがたい。


◆アンチ腕時計派には最高のフィットネスバンド

筆者は腕時計やアクセサリに興味がなく、一切身につけない。健康は気になるので歩数や消費カロリーは計測したいが、そのためのデバイスは必要最小限にしたい。ここには、腕時計をしない人でも気にならない装着感というだけでなく、目立つものは勘弁して欲しいという気持ちも含まれる。

このように考えている人には、数あるフィットネスバンドの中でもvivosmart Jは最高の選択といえる。運動や睡眠時でも気にならないし、ある日から突然これをつけていても、それは何だと面倒なツッコミを受けることもない(実際、1週間ほどの使用で一度も聞かれなかった)。

スマホとの連動機能も便利で、特に通知機能はこれだけのために買ってもいいと思うほど便利だった。ただ、残念だったのは、筆者の使っているスマホとは相性が悪いのか、ペアリングが解除されてしまうことが何度かあった。それと、専用アプリのGARMIN connect mobileの使いやすさをもっと充実させて欲しいというのも本音だ。

ハードウエアは非常によく出来ていて、vivofitに続く2作目でよくここまで完成度を上げられたものだと感心した。技術的に進歩しているだけでなく、vivofitのユーザーからのフィードバックで改善されたと思われる点が多数ある。GARMIN connect mobileなどのソフトウェアも同様の改善をしていけば、現時点でほぼ理想的なフィットネスバンドとして、ひとつの完成形に到達した商品をいえるのではないだろうか。

《山田正昭@レスポンス》

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