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【MWC15】スマートウォッチ対応も、道路の段差計測アプリ「BumpRecorder」

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ソニーのSmartWatch 3を活用したデモンストレーションを紹介
ソニーのSmartWatch 3を活用したデモンストレーションを紹介 全 8 枚 拡大写真
 日本からMWC 2015に出展したバンプレコーダー株式会社は、同社がAndroid搭載のスマートフォン向けに開発する道路の段差を計測できるアプリ「BumpRecorder」をバルセロナで走らせた結果を紹介していた。

 「BumpRecorder」は「段差ナビ BumpRecorder」としてGoogle Playストアで既に無料提供されているAndroidスマホ向けアプリ。地震後の被災状況の迅速な把握と、道路インフラの老朽化を日常的に見守ることをを目的に開発されたアプリであり、スマホを自動車に固定して走るだけで、スマホの加速度センサーやGPSを使いながら、サスペンション特性やタイヤの上下運動を把握して、道路の凹凸状況を計測するというものだ。

 日本の道路管理指標の一つである「平坦性」や、世界の道路管理指標である「IRI(International Roughness Index)」も測定ができ、データをクラウドに蓄積しながら解析するサービスも提供している。「従来は同様の路面状態の計測を行うためには億単位の専用計測車を用意する必要があった。これを汎用性の高いスマホで実現するのが狙い」と同社の代表取締役社長である八木浩一氏は説明する。ブースでは、MWCの開催に合わせて同社のスタッフが実車を使って計測した街の道路の凹凸状況を示したマップが紹介されていた。同社は現在、国内で4つの自治体とともに「BumpRecorder」を採用したトライアルプロジェクトを実施しており、今回のMWCを基点に世界に向けて次なる展開を狙っている。八木氏は「出展の反響は上々」と語り、手応えを感じているようだった。

 今回のMWCでは、ソニーの「SmartWatch 3」やアクションカムを使った次世代のサービスモデルも披露。その特徴をスタッフに聞いたところ、「ソニーのスマートウォッチが搭載する加速度センサーとGPSを活用した、より省スペースなシステム導入の事例を提案できた。アクションカムを併用しながら、走行時のフロントビューを同時に記録しておくことで、道路の老朽化などにより発生している凹凸なのか、あるいは意図的に設けられた“減速帯(ハンプ)”であるのかを、計測されたデータとともに映像と比較視聴しながら正確な状態が把握できる」ことをアピールする。Android Wearは開発者向けキットが公開されているので、アプリの作り込みは容易に行うことができたという。

 また、スマホはダッシュボードに取り付けるのが意外に大変で、取り付け方によっては凹凸の多い道で使うと、不意にスマホが外れてしまい、落下による故障にもつながる。その点、よりコンパクトで取り回しの良い「SmartWatch 3」の筐体にさらなる優位性があると八木氏は語っており、今後の本格導入も期待できそうだ。

【MWC 2015 Vol.67】スマートウォッチ対応も視野、道路の段差計測アプリ「BumpRecorder」

《山本 敦@RBBTODAY》

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