藤光謙司、リオオリンピック陸上200mファイナリストへの挑戦…単独インタビュー 2ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

藤光謙司、リオオリンピック陸上200mファイナリストへの挑戦…単独インタビュー

スポーツ 選手
リオデジャネイロ五輪陸上短距離200mで日本代表に内定された藤光謙司(2016年7月12日)
リオデジャネイロ五輪陸上短距離200mで日本代表に内定された藤光謙司(2016年7月12日) 全 8 枚 拡大写真
---:大舞台で集中すること。心がけていることはありますか?

藤光:特にオリンピックだからとか世界選手権だからとか、そういうものに対して何か特別なことをするかと言われたら、特別なことはしていない。やっぱりそこで集中して自分の力を出すためには、万全の準備をしていくのが一番大事なことだと思っています。準備ができていない状態で本番を迎えると何かしら不安があったり、ほかに気になることが出てきてしまうので集中できない。

その時に集中するというよりは、それを迎えるまでに集中できるような状態を作っておけるように心がけていて、本番になったら当日や前日に何をしてもあまり変わらない。あとはその場を楽しんで、素直に自分の力を試してくるじゃないですけど、ありのままの状態で迎えられるようにするのが一番。

何も考えないでスッと試合に臨めれば集中できる。何か考え事とか何かしようとか思ってしまうと変に頭を使っちゃう。それが体の動きに影響してくる可能性もあるので、本当に何も考えない状態でレースに臨めるような準備をしていけば、集中できると思っています。


2015年世界陸上200m準決勝を走る藤光選手(右端)。世界の強豪と戦う (c) Getty Images

---:スタートラインに立った瞬間は無のような気持ち?

藤光:そうですね。いつでも無の状態になっていられるかと言われたらそうではないですけど、記録が出る時というのは無心の状態の時が多い。何か考えている時はそっちに気を取られてしまっているというか、自分のパフォーマンスを出し切れない部分があるので、いつでもそういう状態にできるようにしたいです。

---:20秒で決着がつく200m。どこに注目してほしいですか?

藤光:100mと違う部分では、コーナーが入ってくる。スタート位置もみんな違った位置で出てきますし、コーナーを抜けてくるまで正確な順位がわからない。コーナーを抜けて直線に入ってきた時に初めて流れがわかる。直線に入ってきた時にワクワク、興奮するというのは100mにない楽しさなのかなと思います。横並びでずっと走るわけじゃない。

100mの倍あるのでその中でレースの攻防もありますし、直線に入ってみんな並ぶところで、どれぐらい差がついていたのかわかってくる。コーナーを抜けたところが一番面白みがある部分なのかな。たった20秒という秒数ですけど、逆の視点からすると20秒もあるのになかなかタイムが縮められなかったり、200mという距離があるのに100分の1秒を縮めるのが難しい。

なんでそんなに難しいことなんだろうと僕らも思うところがあって、あれだけ距離があるのになんで数cmが縮められないんだろうって思う時もある。それも面白いというか難しいところなのかなと思います。普通に観ているだけではわからないことも多々あるので、たった20秒ですけどその中にもドラマがあるのを思い浮かべながら観てもらえると、また違った感覚で観られるのかなと思います。

---:藤光選手はコーナーと直線どちらが得意?

藤光:僕は基本的にはコーナーを抜けてから、直線に入ったところの後半に入った部分からが得意。自分の個人的な走りとしては後半に注目してもらえれば。


2015年世界陸上200m準決勝を走る藤光選手 (c) Getty Images

---:髪の毛に金色のメッシュが入っていますね。金メダルを意識して?

藤光:そうですね。ラッキーカラーというのもあるので、今は金を身につけられるように意識しています。うまく運も引き寄せられるように(笑)。普段の生活でも金には注目して取り入れて、ファッションのひとつとしても、できるだけ持ち物を金にするように。

---:リオデジャネイロ五輪までのスケジュールを教えてください。

藤光:今月いっぱいまでは国内で調整をして、ある程度の体の状態を作っていければ。しっかり体を回復させてトレーニングを積んで、8月1日からアメリカの事前合宿を1週間ほどしてから(リオデジャネイロの)現地に入る流れになっています。日本を発つまでに体を作って、向こうで最終的な調整ができるように。


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《五味渕秀行》

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