【インタビュー】重量挙げ・三宅宏実、オフシーズンの過ごし方「免許と語学と体のメンテ」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【インタビュー】重量挙げ・三宅宏実、オフシーズンの過ごし方「免許と語学と体のメンテ」

スポーツ 選手
リオデジャネイロ五輪女子重量挙げ48kg級の三宅宏実が銅メダルを獲得(2016年8月6日)
リオデジャネイロ五輪女子重量挙げ48kg級の三宅宏実が銅メダルを獲得(2016年8月6日) 全 9 枚 拡大写真
リオデジャネイロ五輪の熱狂から4カ月。激動の17日間を過ごしたオリンピアンたちも、オフシーズンに入り始めている。女子重量挙げ48kg級銅メダリストの三宅宏実選手(いちご)も同様だ。

12月6日に行われた日本郵便とネスレ日本の『キットメール販売開始セレモニー』に桜色のドレス姿で登場した三宅選手。「いつもはジャージでいることが多いので、服が違うと気持ちも華やかになります。お洋服の力は大きいなと思いました」と気に入ったようだ。そんな三宅選手に、オフシーズンの過ごし方を尋ねた。

--- : 今はオフシーズンですが、どのように過ごしていますか?

三宅宏実選手(以下敬称略):時期的にはオリンピックが終わった後なので、体のメンテナンス中といった感じです。長く練習から遠のいていますが、先日沖縄で合宿を始めて、体を動かしているので、基礎体力をつけて来年からしっかりスタートしていきたいと思います。


--- : 重量挙げのトレーニングってピンと来ないのですが、シーズン中とオフシーズンで違いはあるのですか?

三宅 : 1年中重たいものを上げたり下げたりするんですけど、冬場の時期になるとトレーニグの内容が変わってきます。オフは筋力を太くするトレーニングを多く行い、心拍数を上げたりします。春になると大会があるので、瞬発の筋肉を鍛えるものに変わっていきます。トレーニングの形は変われど、重たいものは1年中触れています。

--- : 筋肉の鍛え方が違うのですね。

三宅 : 筋肉の使い方とか、下半身・上半身のトレーニング、背筋、脚など、個々でパーツを強化して最後にスナッチ、ジャーク(重量挙げの種目)に結びつけ、一連の動作で結びつくトレーニングをしたりしています。

リオデジャネイロ五輪でバーベルに感謝する三宅選手
(c) Getty Images

--- : オフシーズンは自由な時間も増えますが、プライベートでやりたいことはありますか?

三宅 : 早く免許を取りに行きたいです。来年少しずつやっていきたいなと思ってます。あと、語学もしっかりやりたいと思っていて。(イベントで共演した男子柔道90kg級金メダリストの)ベイカー茉秋選手が英語ペラペラだということを今日知ったので、私も語学が堪能なアスリートになりたいと思いました。

--- : 語学面でオリンピック中に困ったことはありましたか?

三宅 : 公開練習の時に海外メディアの方もいらっしゃるのですけど、英語が話せないと伝えることもできない。そういう時に自分の言葉で伝えられたらいいなとオリンピックのときに毎回思います。この4年間でちゃんと有言実行できたらいいなと思います。

--- : 免許を取ったら行きたいところはありますか?

三宅 : 正直、東京で運転するのは怖いなと思っているので(笑)。旅行先でクルマがあると便利ですし、いろんなところに行ける。父も70歳を超えているので、代わりに運転ができたらいいなあと思います。

リオデジャネイロ五輪で三宅選手(右)は銅メダルを獲得
(c) Getty Images

--- : 三宅選手はアーティストのYUKIさんの大ファンですよね。勝負タオルもYUKIさんのコンサートタオル。来年のコンサートツアーにも行きますか?

三宅 : ファンクラブの先行予約で(チケットは)もう申し込みをしたので、行けたらいいなと思います。

--- : ライブではどんな感じに?

三宅 : グッズをたくさん買って、Tシャツを着て。みんなで踊る曲とかあるので、踊りながら酔いしれています。

--- : けっこう声出して盛り上がるタイプ?

三宅 : 意外と恥ずかしくて(笑)、出したいのに恥ずかしさが邪魔して、みなさんと一緒に聴いてますね。

--- : 勝負ソングにRachel Plattenの『Fight Song』を挙げていましたが、YUKIさんの曲も試合前に聴いたりしますか?

三宅 : 聴きます。好きな曲もたくさんあるので。それにプラスして、試合前はアップテンポの曲も聴いたりするので、音楽は試合ギリギリまで聴いたりしてますね。


--- : 最後に来シーズンの目標を、競技面とプライベート面でお願いします。

三宅 : 30歳を超えているのでプライベート面では、色々なことを勉強しながら心の部分も成長させたいなというのと、競技もまだまだ続けていくんですけど、その中でも精神力が強くなっていけるように、プライベートも練習も充実した、学びある一年にしたいなと思っています。

三宅選手にCYCLEの“C”を作ってもらいました

146センチの小さな体は、まだまだ上を目指し続ける。

●三宅宏実(みやけ ひろみ)
1985年11月18日、埼玉県出身。いちごウエイトリフティング部所属。中学3年で観た2000年シドニー五輪をきっかけに重量挙げを始める。女子重量挙げ48kg級で2012年ロンドン五輪で銀メダル、2016年リオデジャネイロ五輪は銅メダルを獲得。2016年は、笑顔が最も輝いた著名人に贈られるベストスマイル・オブ・ザ・イヤーも受賞した。父の三宅義行氏、伯父の三宅義信氏も重量挙げ五輪メダリスト。

《山本有莉》

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