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【THE INSIDE】第89回センバツ高校野球の代表校決定…いよいよ球春到来へ

オピニオン コラム
高校野球ファンの詰めかけた阪神甲子園球場
高校野球ファンの詰めかけた阪神甲子園球場 全 6 枚 拡大写真
「いよいよ球春到来か…」と思わせてくれる。センバツ高校野球の代表校が決まったからだ。

今年で89回目となるセンバツ。昨年の優勝校・智弁学園(奈良)と作年夏の優勝校・作新学院(栃木)の両校が共に出場を果たしていることで、2年連続優勝、夏春連覇をそれぞれに狙える位置にある。2校に連続優勝の可能性があるというのも、大会の話題としては大きい。

まずは、出場の決まった32校の顔ぶれと話題をざっと拾ってみよう。


【北海道・東北】3校
札幌第一(北海道)
仙台育英(宮城)、盛岡大附(岩手)

【関東・東京】6校
作新学院(栃木)、東海大市原望洋(千葉)、前橋育英(群馬)、健大高崎(群馬)
早稲田実(東京)、日大三(東京)

【東海・北信越】4校
静岡(静岡)、至学館(愛知)
福井工大福井(福井)、高岡商(富山)

【近畿】6校+1校
履正社(大阪)、神戸国際大附(兵庫)、滋賀学園(滋賀)、大阪桐蔭(大阪)、報徳学園(j兵庫)、智弁学園(奈良)、高田商(奈良)

【中国・四国】5校
宇部鴻城(山口)、市呉(広島)、創志学園(岡山)
明徳義塾(コウチ)、帝京五(愛媛)

【九州】4校
福岡大大濠(福岡)、東海大福岡(福岡)、秀岳館(熊本)、熊本工(熊本)

【21世紀枠】3校
中村(高知)、多治見(岐阜)、不来方(岩手)


センバツの場合、前年の秋季大会の結果から代表校がある程度は推測されているのだが、最も注目されていたのが関東・東京の6枠目となる争いだった。

最終的には東京都大会準優勝ながら、日大三の打力が神奈川県1位で関東大会ベスト8の慶應義塾の評価を上回った。

明治神宮枠で1校増枠となった近畿地区は、ベスト8の顔ぶれから、すんなりと決まったという感じだ。優勝した履正社とベスト4の大阪桐蔭と既に2校が枠を埋めてしまっていたということもあり、大阪府大会1位ながら上宮太子が選考から漏れて涙を飲んだ。

智弁学園、報徳学園は優勝実績もある伝統校で、もちろん力もある。高田商が恩恵で浮上したという印象だ。高田商は、昨年DeNAを引退したハマの番長こと三浦大輔の母校でもある。

中国・四国の5番目の枠も、今年は予想通りの中国地区にまわってきたが、優勝した宇部鴻城、市呉と、ベスト4のうちから創志学園が選出された。県大会3位ながら準々決勝で県1位の関西を下しての進出が、鳥取県1位の鳥取城北より評価された。

九州勢は福岡県と熊本県の2校ずつとなったが順当だった。北海道・東北も地区大会の成績通りに選ばれている。

東海・北信越地区も、それぞれ地区大会決勝進出校が選ばれた。県大会から逆転サヨナラ続きの至学館が、そのツキを甲子園でも発揮することが出来るのかというところも興味深い。

■今大会は、例年以上に話題となる選手が多い

打者では一昨年から何かとメディア露出の多い早稲田実の清宮幸太郎はじめ、そのライバル・日大三の金成麗生の長打力は見逃せない。

早稲田実・清宮幸太郎

西では、履正社の安田尚憲と昨年も春夏の甲子園でその強打ぶりを示した秀岳館の広部就平が双璧だろう。

攻守のまとまり、ことに守備の上手さという点では、宇部鴻城の嶋谷将平が素晴らしい。守備範囲の広さと捕ってからの素早い動きなどはソフトバンクの名手・今宮健太の明豊時代を思わせる。身体のサイズが大きい分、打撃ではスケールの大きさがある。

福岡大大濠・三浦銀二

投手も仙台育英の長谷川拓帆、履正社の竹田祐をはじめ、明治神宮大会で投球のうまみを見せた福岡大大濠の三浦銀二、左腕からキレのいいスライダーを武器としている静岡の池谷蒼大、東京都大会では背番号8ながら清宮をきりきり舞いさせて話題となった左腕・桜井周斗などに注目が集まる。

いずれにしても、高いレベルでの競い合いが期待されるが、1977年の準優勝以来の中村、春夏通じて初出場の多治見、全部員10人だけで戦う不来方という21世紀枠代表校に選出された3校も、強豪が相手となったとしても、臆することなく堂々とした戦いを期待してやまない。

今から、春3月が楽しみである。

《手束仁》

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