野口健「樹海はあと5年くらいすれば綺麗になる」…トークセッション2/19放送 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

野口健「樹海はあと5年くらいすれば綺麗になる」…トークセッション2/19放送

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野口健「樹海はあと5年くらいすれば綺麗になる」…トークセッション2/19放送
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TOKYO FMは、アルピニストの野口健とフォトグラファーのヨシダナギが出演する「コスモ アースコンシャス アクト 野口健 トークセッションin東京」の模様を2月19日(日)に放送する。

「野口健 トークセッションin東京」は、野口が地球を舞台に活躍する各界のフロントランナーと地球の今と未来について語り合う番組だ。TOKYO FM、JFN(全国FM放送協議会)加盟38局、コスモ石油が行う地球環境の保護と保全を呼びかけていく活動「コスモ アースコンシャス アクト」の一環として、2月4日(土)にTOKYO FMホールで収録された。

アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影するヨシダがゲストとして登場。年末に番組収録で共演したという野口は、MCが挨拶する前からチラチラとステージに出てきたり、会場に登場するなり「暑くない!?」と投げかけるなど次々と笑いが起こるアットホームな雰囲気を作り出していた。

母がエジプト人で、子ども時代にエジプトにいたという野口。海外で生まれてから4歳までサウジアラビアにいて、日本に戻って幼稚園に入ったときはアラビア語しかできず、幼稚園ではいじめられたが、母に相談しても「1発殴られたら10発殴り返せとか、なぐさめてはくれなかったですねぇ」と話した。「小学校では勉強ができなくて落ちこぼれて、高校ではグレて停学になり、フラフラしてた時に植村直己の本を読んで山を登るようになりました」とアルピニストの道に進むきっかけを語った。

ヨシダは「小学校でいじめられて、中2で学校やめたり。お母さんが厳しい人だったんですけど、中2の時にお母さんが家を出ていったんですよね」と自身の過去を振り返った。その時に、ネットの掲示板で出版系の人と知り合ったという。ホームページをタダで作ってくれると言われ、「ポートレート写真を載せたら、当時ネットアイドルの全盛期だったので、芸能事務所からグラビアアイドルとしてデビューしないかという話があり、デビューしました」とデビューのきっかけを語った。

グラビアアイドルには向いていなかったというヨシダは、「20歳くらいに限界だと思って、カメラマンに絵が上手だからイラストレーターは?って言われてやっていたんですけど、22歳くらいのときにスランプになり、気分転換するためにアフリカに行って写真を撮っていたら、テレビでフォトグラファーとして紹介されてしまって。今こうなっています」と語った。

高校生のときに一人で6600mの山に登ったという野口は、シェルパと行動した際に「ミルクティーに塩とブルーチーズを入れたようなとんでもない飲み物を飲んだ」という。その味を「すごくまずいんです」と評し、「でも、植村直己の本で見た、あざらしを生で食べれるかどうかで現地住民に試されているという例を思い出して、「うまい」って言うしかなかったんですよね」とコメント。「それを経験すると、シェルパの接し方が大きく変わったんです」と当時を振り返った。

ヨシダも野口と同様に、「出された食べ物はどんなにまずくても、おいしいって言いますね」とコメント。しかし、「チャドのど田舎で出されたスパゲッティ」は厳しかったという。その理由を「ここぞとばかりのおもてなしとして、パスタを山盛り一杯だしてくれて。でも甘いんですよ。きっとおもてなしとして、高級品である砂糖をめいっぱい使ってくれていたみたいで…でもやっぱりおいしくなかったですね」と語った。

野口によると、今は商業的な民族が多いという。ヨシダは本当の少数民族に会う方法を野口から問われると、「執念で探しますね。何十社もメールを送りまくって、少数民族を見つけるのに2年くらいかかりましたね」とコメント。

お互いのガイドについて話が及ぶと、野口は初めてヒマラヤに行ったときのシェルパが特別だと言い、「その時は雪が深かったんですけど、そうなると普通シェルパ達はボーナスくれとか言う中で、彼は1人だけ何も言わずに黙々と前に進んでくれたんです。街で危ない目にあった時も、自分を何度も助けてくれたんですよね。なので、そいつとはずっと契約してるんです」と明かした。

ヨシダが「実は彼らは肌の色をすごく気にするんです。白人はどうせ自分たちを見下しているっていう感覚があるみたいなので、帽子やサングラスなど日焼け対策とかしていると、距離を置かれてしまいます」と話すと、野口は「仲良くなりすぎると緊張感がなくなっちゃうし、仲良くしなさすぎると先に帰っちゃったりとか。友達にはなっちゃいけないけど、お互いが必要っていう微妙な距離感が必要です」とシェルパとの付き合い方を語った。

また、清掃活動について野口は「樹海はあと5年くらいすれば結構綺麗になるんじゃないかなぁ」とコメント。樹海のゴミは悪質だと言い、「ゴミから置いていった奴らの気・悪意を感じますね。本来気持ち良い空間のはずなのに、空間の気が枯れていることを感じるし、それが自分の中にも入ってきて、心が汚されます」と話した。

さらに、「エベレストに来る海外勢は30代なのに、日本人は50代とかが中心ですからね。日本人にもっと世界に出てほしいですよ」と語り、「環境問題も現場で感じることが大事。しかもいろんな立場の人に意見を聞くことが大事です」とコメント。見方によって考えが変わっていくと話した。

「野口健 トークセッション」は、2月19日(日)19:00~19:55にTOKYO FMにてオンエア。

《美坂柚木》

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