銀行詐欺容疑で訴追されたドジャース大谷翔平投手の元通訳・水原一平容疑者に関して、米連邦検察当局は11日（日本時間12日）、水原氏が12日（同13日）に出頭すると明らかにした。米メディアによると、罪状認否は行われず、保釈される見込みだという。
◆大谷翔平とデコピンの散歩も“監視”していた違法ブックメーカー 電話に出ない水原容疑者に「彼から連絡先を直接聞くこともできる」とメール
■米メディア「おそらく保釈される」
米メディア『ABC News』は、水原容疑者について「12日（同13日）の東部時間午後5時過ぎにロサンゼルスのダウンタウンにある連邦裁判所に出頭する可能性が高い」と報じた。その上で「起訴内容に対して答弁を求められることはなく、当局者によると、彼は出頭するが、おそらく保釈される」と記した。
米スポーツメディア『The Athletic』のサム・ブラム記者も自身のX（旧ツイッター）を更新し、「イッペイ・ミズハラは明日、連邦当局へ出頭することに合意した。連邦検事の広報担当が明かした」と伝え、「保釈への審問が行われ、罪状認否を求められることはないだろう。初公判の日程も明日決まる可能性が高い」とつづった。
水原容疑者は違法賭博で膨らんだ借金返済のため、大谷の口座から本人に無断で1600万ドル（約24億5000万円）以上をブックメーカー側に不正送金をしたとみられており、10日（同11日）の米紙『ニューヨーク・タイムズ』は「ミズハラ氏は窃盗に関連した連邦犯罪を認める方向」と伝えていた。
■1回の最大掛け金は2400万円
告訴状によると、水原容疑者は2021年12月から今年1月の間に約1万9000回の賭博を行い、掛け金は1回あたり10ドル（約1500円）から最大16万ドル（2400万円）。収支はマイナス4067万8436ドル（約61億円）だった。
違法賭博問題が露見した3月20日には、水原容疑者が違法ブックメーカー側に「（ロサンゼルス・タイムズなどの）記事は読んだか」とメール。そして「ああ、読んだよ。偽装工作だということは理解している。盗んでいないことは分かっている」という返信に対して、「いや、厳密に言えば、彼（大谷）から盗んだ。私はもう終わりだ」というやり取りがあったという。
すでに観念した様子がうかがえる文面だが、出頭した際に何か語るのだろうか。ドジャース対パドレスというカードもあり、目が離せない1日となりそうだ。
◆「デコピンに癒されよう」大谷翔平、休養日に投稿した愛犬の“お茶目”ショットが国内外で話題「売り切れになりそうだ」
◆大谷翔平、検察の事情聴取を受けた日に「今季1号」 告訴状で明らかになったメンタルの強さ 捜査に全面協力、携帯電話も提出
