【THE SPIKE】広島カープ、25年ぶりの優勝へ向けて…躍進を遂げた5つの要素 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE SPIKE】広島カープ、25年ぶりの優勝へ向けて…躍進を遂げた5つの要素

オピニオン コラム
広島カープ 菊池涼介選手 参考画像
広島カープ 菊池涼介選手 参考画像 全 3 枚 拡大写真
2016年シーズンは広島の勢いが止まらない。プロ野球12球団では最も優勝から遠ざかってしまっているが、25年ぶりのリーグ優勝に向かって視界は良好だ。

まずはチームとしての数字を見てみよう(8月18日終了時点。以降の数字も同様)。

66勝44敗の勝率.600で22の貯金。2位巨人に7ゲーム差をつけて首位を快走中だ。チーム打率.271、548得点、116本塁打は、いずれもリーグトップ。盗塁数96個は、2位ヤクルトの65個を大きく引きはなしている。防御率3.48および失点414点は、ともに巨人に次いでリーグ2位の数字。

チーム全体の数字を見ても死角は見当たらない。それでは、今年の広島が躍進を遂げている要素とは何なのか?

5つの切り口で迫ってみた。

(1)ベテラン・新井貴浩の復調
躍進の理由を考える上で、新井貴浩内野手の復調はとても大きい。阪神から古巣の広島へ復帰して2年目。開幕前から覚悟をもって臨んだシーズンとなったが、ここまでは周囲を驚かせる目覚ましい活躍を見せている。

打率.319とハイアベレージを残し、85打点は堂々のリーグトップ。得点圏打率はDeNAの筒香嘉智外野手が.384に対して.385とこちらもリーグで首位を快走。驚異的な勝負強さを発揮している。

4月26日にはプロ野球史上47人目、広島では5人目となる2000本安打も達成した。今季、多くの試合で4番に座り、強力打線のポイントゲッターとしてチームを牽引している。

(2)5ツールプレイヤー・鈴木誠也の台頭
今年の躍進の象徴的な選手が、鈴木誠也外野手だ。鈴木は日本ハムの大谷翔平投手や阪神の藤浪晋太郎投手らと同じ1994年生まれ。その逸材は広島だけにとどまらず、日本球界の未来を担うプレイヤーとして期待されている。

鈴木はその特徴を表現される際、5ツールプレイヤーとも称される。主にメジャーリーグで使われる指標で、hitting for average(バッティング・ミート)、hitting for power(パワー)、baserunning skills and speed(走塁技術とスピード)、fielding ability(守備力)、throwing ability(送球能力)の5項目が高水準の実力を備えている選手を指す。

高校時代は投手だったこともあり、その強肩は「バズーカ砲のよう」と各チームに恐れられている。現段階での数字を見ても、打率.328 、17本塁打、打点73、盗塁14と5ツールプレイヤーと呼ぶに相応しいバランスのとれた結果を残している。シーズン終了に向かってどこまで数字を伸ばすかが楽しみだ。

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《浜田哲男》

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