イタリアのサラ・バカンツァのレースで沖美穂6位
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このレースはイタリアのプロシュート(生ハム)で有名なパルマの近く、サラ・バカンツァというところで行われた。総勢100人でスタート。レースは1周2.6kmという短いサーキットを周回するクリテリウム形式。30周、距離78kmで行われた。ほんの少しのアップダウンはあるが、簡単なコースレイアウトだ。
レース前のミーティングで、「今日はロッシェルのために、みんな働くように」と言われた。「最初の10周はどこにいても構わないし、アタックに乗る必要はない。残り20周からは、このチームで代わる代わるアタックをすること。そして常に全員30番以内に位置すること」という指示。
最後に私には「ロッシェルがもし行けなかった場合は、美穂がロッシェルの番手に回って(背後にピッタリと位置して走ること)いこう」と指示された。
そしてスタート。最初の10周は39Tのフロントギヤでクルクルまわしていけるようなペースで簡単に進んだ。
残り20周のところで、チームでのアタック合戦が始まった。私も残り12周のところのゆるい坂でアタックを試みた。ついてきたのは、なんとライバルチームスプリンターのブロンジー二だ。
彼女が先頭を替わってもらえるはずがないから、私はとにかく全力で逃げたが、これも1周したところで吸収された。吸収されたところで、チームメイトのアタックが続き、残り5周くらいから位置争いがあった。私は常にロッシェルを気にして後ろに付くようにしていたが、他のチームも皆、ロッシェルの番手に付きたがっていて、ずっと小さな地震のように私の周りでは揺れていた。
ラスト400mのコーナーで、私はロッシェルの番手に付けなかったが、ロッシェルがブロンジーニの番手についていたのを確認できた。でも彼女はブロンジーニをまくることができないまま2位。私は6位に終わった。
レース後、他の選手は最後どこにいたのか?と私は頭の中で思い起こしていたが、残り500mからはチームメイトの姿は見なかった。レース後のミーティングで監督から、だれもロッシェルの前を行かなかったことを指摘された。私のことは指摘されなかったが、私自身も最後まで彼女の番手にいなかったので反省した。
クリテリウムでだれかの番手って難しいけれど、プロ選手ならば、やらないといけないこと。だから6位なんて全然うれしくない。むしろ100番の方が良かったかもと思って帰ってきた。
明後日にはさらにレースがある。次こそチームで優勝者を出せるようにしたい。私の好調は続いている。
《編集部》
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