片山右京が願いを唱えた自転車展示会のトークショー
バックナンバー
過去ニュース

右京が自転車に乗り始めたのは小学生のころだ。川に落ちていた自転車を拾って直し、それでサイクリングに出かけた。すぐに自転車で長距離を乗る魅力にとりつかれ、東海道をツーリングしたこともある。
その後、F1レーサーに。飛び込んでみると、現実では想像もつかないようなシビアな世界が待っていた。レースが始まる前には、動物に戻ったような精神状態にまで追い詰められる。ヘルメットをかぶって自分の世界に入る。シートに座ると心臓の鼓動が一気に激しくなり、スタートの合図となるランプが点灯すると瞬時に加速して、スピードにホリックしていく。気がついたら集中治療室にいるということも何度かあった。それでも右京は今日まで生きてきた。
右京は自転車にただ乗るだけでなく、人の命にふれる活動をしている。難病の子供の夢を叶えるために設立されたNPO法人「メイク・ア・ウィッシュ」に労力を惜しまず協力し、死の瀬戸際にいる子供や養護施設で育った子供に何十人、何百人と会った。
右京自身も子供たちが置かれた現実に言葉を失った時もある。
「現実的に考えたら、変えられない環境もあると人は目をそらす。それでもオレたちは現実を直視して、変えていかなきゃ」と話す。
このトークショーで右京は、人々に知ってほしい現実や、自転車に託している自身の願いについて話した。環境のことや、自転車の交通事故で亡くなった人たちのこと、自分が自転車に乗って感じた感動などだ。
「自分一人だったら微力かもしれない。でもその微力がたくさん集まれば大きな力になる。その力で色々な現実を変えたい」と語る。
トークショーの終盤に右京は、「世界中に自転車という種をまき、その種がいろんなところに葉を広げていつか花が咲く、そんな感じのことをやりたい」と話した。
右京の願いが託された自転車の種。その花の根は、私たちの幸せにつながっていく。(岡田由佳子)
《編集部》
≫貴重な水着ショットも披露!「もはや高校生には見えない」大人っぽい池江璃花子、沖縄・石垣島の海を満喫
≫ケンブリッジ飛鳥と滝沢カレンが似てる?リオ五輪時から密かに話題だった
≫レアル所属・中井卓大ってどんな選手?…「リアルキャプテン翼」と呼ばれた少年時代