ツール第5ステージ覇者はカリブ海育ち
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
ボクレールは79年6月22日にドイツ国境に近いアルザス地方で生まれるのだが、幼少期のほとんどはカリブ海に浮かぶマルティニック島で過ごすことになる。西インド諸島の東にあって、小アンティル諸島に属するこの島はフランスの海外県で、ラム酒の原産地として有名なところだ。
フランス資本のラム酒会社が多く、そのため駐留するフランス人も多い。だからカリブの島といっても自転車文化はあり、ツール・ド・フランスの開催中にはツール・ドラ・マルティニックというステージレースも開催されている。ボクレールが本土の子供たちと同じように自転車に親しんでいたとしても不思議ではない。
「17歳の時、スポーツ学校に入るためにフランスに一人で渡ったんだ」
時おり困ったように眉を八の字にして話すのが彼の特徴。
「マルティニックでも同じ年代で争うクラスで自転車競技をやっていたけど、フランス本土のスピードが速くてびっくりした。それに選手があまりにも大勢いて、泣きそうになった」
両親と離れたボクレールは、最初のうちこそ新生活に心がはずんだが、すぐにスポーツ学校の成績も伸び悩んだ。
「おまえ、なにやってるんだ? 家に帰るか!」と先生に何度も言われた。
自転車選手としてはフランス西部のナントを拠点とするアマチュアチーム、UCNに所属し、その努力が認められて後に強豪チームのバンデUに。現ブイグテレコムのジャンルネ・ベルノードー監督が作ったサテライトチームだった。
そして04年には、自転車選手のあこがれでもあるマイヨジョーヌを2度の休日をカウントしなくても10日間着用し続けた。それから5年後の第5ステージで独走優勝。04年の時には区間勝利は達成していないので、これが初めてのツール・ド・フランス1勝となった。
《編集部》
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