予想外に落車のダメージが大きかった新城 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

予想外に落車のダメージが大きかった新城

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 ツール・ド・フランスは大会7日目にピレネー山脈での3日連続となる山岳区間に突入した。すでに2区間を終えたが、Bboxブイグテレコムの新城幸也(24)にとっては非常に厳しいレースとなった。雨中戦となった第6ステージの残り9km地点で落車。本人は一部にしか公言して
 ツール・ド・フランスは大会7日目にピレネー山脈での3日連続となる山岳区間に突入した。すでに2区間を終えたが、Bboxブイグテレコムの新城幸也(24)にとっては非常に厳しいレースとなった。雨中戦となった第6ステージの残り9km地点で落車。本人は一部にしか公言して 全 1 枚 拡大写真
 ツール・ド・フランスは大会7日目にピレネー山脈での3日連続となる山岳区間に突入した。すでに2区間を終えたが、Bboxブイグテレコムの新城幸也(24)にとっては非常に厳しいレースとなった。雨中戦となった第6ステージの残り9km地点で落車。本人は一部にしか公言していないが、このダメージが想像以上に大きく、リタイアの危機さえあったという。

 落車した新城がチームメート3人に援護されてバルセロナのゴールに入ってきた。その中にはチームエースであり、前日にステージ優勝したトマ・ボクレールの姿もあった。
「落車は大丈夫です」とゴール時には笑顔も見せたが、周囲を心配させないための演技だったのか。
 その後、激痛に襲われる。地面に激しく打ちつけたのは身体の背面。大臀筋から大腿四頭筋にかけて、つまり自転車をこぐときに活用する大きなパワーが出せる筋肉を損傷し、打撲の影響で筋が硬直してしまう症状が出ていた。

 ツール出場前に新城は、「ボクはハンドボールをやっていましたから、地面に転がっても受け身を取れるので、怪我は少ないんですよ」と語っていた。しかしそれと同時に、ツールをリタイアするときは落車を含めたアクシデントだという予感もあった。
 翌日からピレネー山脈での激闘が始まった。スタート時。録音装置を持って待ち構える取材陣をいやがるようにチームバスの中に引きこもった。ゴールまでたどり着けるのかという不安があったからだ。レースは案の定、これまで、なりをひそめていた有力選手が一斉に攻撃を開始。新城は最後尾に近い位置でゴールした。
 さらに山岳2日目。故郷石垣島からやってくるはずの応援団の到着を気にかける。彼らが来る前にリタイアすることなどできるわけがない。沿道で「頑張って」と応援してくれる日本人に、満面の笑顔を返す新城だけに「ツールを走る姿を見てもらうことで、応援してくれる人たちに恩返しができれば」という思いは人一倍強い。

 山岳2日目。なんとか完走。落車のダメージも日を追うごとに復調している。そしてピレネー3日を迎える。この日をクリアすれば、待ちに待った休息日だ。(山口和幸=東京中日スポーツ)

《編集部》

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