「五輪枠は日本チームみんなのもの」と新城幸也
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
気温37度を超える酷暑の午後1時にスタートが切られたエリート男子ロード。イラン、カザフスタン、ホンコン・チャイナ、韓国などオリンピックの枠を狙う強豪国にとって、日本は一番の標的といえた。
序盤、新城と宮澤崇史を含む9人の逃げグループが形成され、最大3分近くの差が開くと、後ろからカザフスタンを中心とする16選手が追走。レースが半分になったところで9人は捕らえられた。しかしそこから再び新城がカウンターアタック。ウズベキスタンのハルムラトフと2人で先頭グループを形成した。後続集団の中には福島晋一と宮澤が入るという日本にとっては絶好の展開。
2人は1分30秒ほどのタイム差で周回を消化するが、残り2周を切ったときには30秒にまで迫られた。ハルムラトフはほとんど先頭を引くことはなく、事実上新城が一人で逃げる状態。残り10kmでタイム差は15秒差となり、だれもが25人ほどの集団スプリントを予想した。
ここで後続集団の追撃を阻止するために、宮澤と福島が集団を必死のコントロール。新城は15秒の差でもあきらめることなく踏み続け、ゴール手前でハルムラトフを余裕で引き離し、単独でゴール。自身初のアジア選手権優勝を遂げた。
「ホッとした。本当に久々の優勝です。調子がよかったから、いけるという自信があったし、後ろには兄ちゃん(福島)も宮澤さんもいるから安心していた。最後はさすがにきつかったけど、楽しかった」と満面の笑顔。
《編集部》
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