桜の開花はどうやって予想する? どの木に何輪咲いたら開花なの? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

桜の開花はどうやって予想する? どの木に何輪咲いたら開花なの?

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 ウェザーニューズは、桜シーズン到来に向けて、桜の名所や公園などを対象とした桜の開花予想を発表している。見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらい、“ニッポンの桜”を楽しんでもらうことを目的としている。
 ウェザーニューズは、桜シーズン到来に向けて、桜の名所や公園などを対象とした桜の開花予想を発表している。見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらい、“ニッポンの桜”を楽しんでもらうことを目的としている。 全 1 枚 拡大写真
 ウェザーニューズは、桜シーズン到来に向けて、桜の名所や公園などを対象とした桜の開花予想を発表している。見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらい、“ニッポンの桜”を楽しんでもらうことを目的としている。

開花予想の対象となった桜は、全国のお花見名所約700ヵ所、近所の公園約1万ヵ所、「さくらプロジェクト」に参加する一般の人の「マイ桜」9063本だ。

開花予想にあたっては、過去10年間に「さくらプロジェクト」に参加した一般の人から寄せられた桜の開花状況に関するリポートと、全国で一斉調査した“つぼみリポート”、今後の“気象状況の予測”などをもとに算出している。

◆つぼみ調査について

ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、全国の一般の人と共に“つぼみ調査”を行なう。3月19日発表の開花予想では、3月15~17日に調査した。つぼみ調査により精度の高い開花日を予想することができるという。

つぼみ調査では、つぼみの様子を“日当たり”“枝”“生長度合い”などを基準に選び、7ランク別(まだ小さく硬い、先が黄色に、先が緑に、半分以上が緑に、先がピンクに、花びらが見えた、花の軸が伸びきった)に、写真と共に報告する。つぼみ調査は毎週定期的に行なう予定で、それをもとに毎週水曜日に最新の予想を発表していく。

◆ウェザーニューズの桜開花予想の定義

ウェザーニューズでは、桜の開花日を「その木に1輪以上の桜が初めて咲いた日」と定義している。公園など、複数の桜の木がある場合の開花の定義は「その範囲の複数の桜の木に1輪以上の桜が初めて咲いた日」となる。5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日も同様の定義だ。また開花の確認は、該当施設の管理者などによる開花の判断があったかどうかを基準とする。

桜は、樹齢や生育環境によって、同じエリア内でも開花日は一本一本違う。ウェザーニューズでは各エリアの開花日について、開花日決定の対象となるような桜の木の選定はせずに、エリア全体の桜を対象とする。そのため、対象となる範囲が広く、桜の木が多いエリアの開花日に関しては、開花のピークを迎 える期間として発表する。

ちなみに気象庁における開花日は、標本木で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日をいう。

◆ウェザーニューズの桜開花予想の手法

ウェザーニューズでは、今シーズンの桜の開花予想にあたり、以下の4つの視点:(1)サポーターリポートの分析、(2)近年の統計データを分析、(3)最新の気象データをもとに開花に影響する気温の推移と開花傾向を算出、(4)全国700ヵ所の桜の名所への取材データで分析し、開花予想を発表している。

(1)サポーターリポートの分析

ウェザーニューズでは、全国各地の一般の人(サポーター)が1人1本お気に入りの「マイ桜」を登録し、桜の“つぼみ”から“開花”“満開”“葉桜”になるまでの過程を観察する「さくらプロジェクト」を、2004年より毎年実施している。これまで9063本(現在も登録受付中)の「マイ桜」が登録され、定点での観察結果が日々ウェザーニューズに届いているという。過去10年で180万通以上もの開花情報が蓄積されている。

開花傾向の発表は、これら蓄積された写真などの観察データを、地点ごとに細分化、分析し、ピンポイントに算出して行なう。今後発表する予測に関しても、全国から刻々とリポートされる開花やつぼみの実況を反映していく。

(2)近年の統計データを分析

桜の開花傾向を算出する際、過去の統計データは分析の基本データとなる。このような場合、通常は過去 30~50年程度の長期間のデータを使用するが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花傾向の算出が難しくなってきたという。ウェザーニューズでは開花傾向の算出にあたり、気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本としている。また近年の急激な変化を把握するため、過去5年、過去10年の統計データを応用分析している。

また、より精度の高い開花予想が出来るよう、全国 3000ヵ所に設置している気象観測機「ソラテナ」の気象データを取り入れている。

(3)最新の気象データをもとに開花に影響する気温の推移と開花傾向を算出

ウェザーニューズによると、桜の開花には前年からの気温傾向が大きく関わる。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて充分に冷え込むこと、そして2月後半以降に暖かさが増してくること。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要だ。開花を促すためには3月の気温が影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長が促さる傾向にある。

なお、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れる現象がある。こうした急激な冷え込みは、事前に把握、確定が難しく、これによる開花日の遅れは傾向として内包している。こうした寒の戻りの傾向は、開花時期直前のつぼみ調査や最新の独自週間予報などから予測に反映する。

(4)全国700ヵ所の桜の名所への取材データ

ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所を開花の実況と併せて提供している。今年は全国700ヵ所の情報を公開する。「さくらプロジェクト」では、これらの名所に、電話などで現地へ独自に取材を行ない、最新の桜の開花状況を調査して、スマートフォン向けサイト「ウェザーニュースタッチ」の『さくら Ch.』、携帯サイト、インターネットサイト「ウェザーニュース」で情報を更新している。こうした全国の桜名所スポットの最新情報と過去データを分析し、開花傾向に反映している。

ウェザーニューズが19日に発表した予想では、来週にかけ九州~近畿、東海、関東で続々開花する見込み。東京の上野恩賜公園は27日、大阪の大阪城公園は29日だ。

《高木啓》RBBTODAY

《編集部》

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