【山口和幸の茶輪記】パリのベリブにみる、都市モビリティと環境問題 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸の茶輪記】パリのベリブにみる、都市モビリティと環境問題

オピニオン コラム
「パリ観光はレンタル自転車のベリブが最高。借りるのもカンタン!」。なーんて記事を目にしたことがあるが、はたしてそうかな? ツール・ド・フランスを四半世紀ほど取材しているボクでさえ、無人機の画面を相手にICチップ付きのクレジットカード(そもそも日本で主流
「パリ観光はレンタル自転車のベリブが最高。借りるのもカンタン!」。なーんて記事を目にしたことがあるが、はたしてそうかな? ツール・ド・フランスを四半世紀ほど取材しているボクでさえ、無人機の画面を相手にICチップ付きのクレジットカード(そもそも日本で主流 全 1 枚 拡大写真
「パリ観光はレンタル自転車のベリブが最高。借りるのもカンタン!」。なーんて記事を目にしたことがあるが、はたしてそうかな? ツール・ド・フランスを四半世紀ほど取材しているボクでさえ、無人機の画面を相手にICチップ付きのクレジットカード(そもそも日本で主流の磁気カードはダメだし)で登録料を払ったりするのは難易度が高すぎて借りようという気持ちになれない。

観光としてパリに行ったなら、おすすめしたい自転車利用がある。パリ市観光局も推奨している「パリ・ランドベロ」だ。毎週金曜日の夜9時半からパリの街を自転車でまわるサイクリングに連れていっている。集合場所はパリ市庁舎前。距離にして20~24kmほど、所要時間は2時間15分で、地元スタッフが参加者の安全を確保しながらパリの目抜き通りを案内してくれる。

◆べリブ活用でサイクリングを幅がひろがる

さらに毎月第1日曜日にも同じパリ市庁舎前を発着としたサイクリングが行われる。午前10時半に集合し、11時から2時間15分の行程を楽しめる。参加料はどちらもタダで、事前登録も不要。集合場所に自分の自転車を持っていけばいい…。

あれれ、やっぱり自転車は必要なんだ。とガッカリしたかもしれないが、ここで活用するのが前出のべリブだ。集合場所のパリ市庁舎前にもステーションがあるのだ。ICチップ付きのクレジットカードを持って、「パリ・ランドベロ」の受け付けテントに早めにいけば、スタッフが貸し出しの画面操作を手伝ってくれる(ハズ…)。ちなみにベリブは1日登録なら1.7ユーロの初期料金がかかり、利用が30分を超えると有料になる。

◆都市の環境問題は自転車が変える

パリ市では、市内を自転車で移動する際のおすすめルートをすべて掲載したとても便利な地図を作成しているので、どこかで入手すると便利。さらには大気汚染PM2.5の数値が高いときはベリブが無料貸し出しになることもあるという。つまり大都市の環境問題を解決するのは自転車であるということ。

日本で日々の生活を送るときも自転車のあるライフスタイルは便利で快適だが、海外旅行で自転車を使うとその町の住人になったような気分になる。だからサイクリングイベントもレンタル自転車も積極的に活用するがよし。

《山口和幸》

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