【自転車のある風景】南半球で最も大きな自転車レース TourDownUnder 写真30点
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アデレードは、南半球のオーストラリア大陸の中でも最も南に位置する人口150万人ほどの南オーストラリア州の州都です。雨季のない、比較的乾燥しているのが特徴のこの街、青い空と潮風を浴びながら自転車を楽しむ人々を多く見かけます。
高い山はありませんが、小高い丘陵があり、市内からは、その丘陵にも、またビーチへも車で30分圏内の距離で回れてしまうコンパクトにまとめられた街です、不便さを感じることもなく、自然を感じながら生活できるのがこの街の魅力なのかもしれません。
丘陵にはたくさんのワイナリーがあり、周りのブドウ畑を見ながら自転車を楽しむのもアデレードでの自転車の楽しみ方の一つと言えるでしょう。
1985~1995年にかけてアデレードでは、車のレースとして有名なF1グランプリが行われていためにオーストラリアでも有名な都市になっていましたが、このレースが1996年にメルボルンに移ることとなり、それ以降、大きなイベントはありませんでした。
1999年1月に第一回目のTour Down Underが開催されました。南半球で初めて、UCI(International Cycling Union)World Tour に加えられた大きな競技となり、その後は少しずつイベントとして成長を続けています。またこの競技のために各国から観戦に訪れる人々も増え続け、南オーストラリアの経済にも貢献しているのです。
スタート、ゴール地点では、さまざまなイベントが行われ、世代を超えて楽しむことができる大きなイベントです。
そのお祭りも楽しみたいという観光客も多いせいか、2014年は、国内外から4万人以上もの人々がこのイベントのためにアデレードを訪れました(Tour Down Under事務局報告書より)。普段はアデレード市内でさえ、カメラを持った観光客をさほど見かけることはありませんが、この期間、一週間は、カメラを持っている人の方が多いという印象さえ受けるのです。
《(さくら麻美=豪州在住フォトグラファー)》
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