【ツール・ド・ロマンディ】天候不良でコース短縮。地元のアルバジーニがスプリントを制す
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
当初はアスコナからシオンまでの203kmがコースとして設定されており、途中に今大会の最高標高地点である標高2005m、1級山岳ポイントのシンプロン峠を通過する予定だった。しかし山の天候不良のためにコースを88.6kmに短縮。補給地点のブリガーバートを急遽スタート地点に変更することになった。
レースは序盤、シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)、ボリス・ヴァリー(ベルギー、ロット・ベリソル)、レト・ホレンシュタイン(スイス、イアムサイクリング)の3人が逃げた。
3人は残り27km付近で後続に吸収され、続く2級山岳ポイント手前でヨハン・チョップ(スイス、イアムサイクリング)とティボ・ピノー(フランス、エフデジ)が抜け出した。山岳ポイントをチョップが獲得すると、下りを利用してイタリアのヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)がアタックを決めて単独トップに躍り出た。
しかしニーバリは、下り切ったあとの平坦区間が長く、ゴールまで2kmを残してメイン集団につかまってしまう。そして最後にアタックを仕掛けたのはフランスのトマ・ヴォクレール(ヨーロッパカー)だ。
残り1kmとなり街中に入り、直角コーナーを利用した奇襲だ。だが集団はヴォクレールを逃がさず、集団スプリントに突入し、33歳のベテラン、アルバジーニが勝利を手にした。
総合1位のリーダージャージはミカル・クビアトコウスキー(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ)がキープしている。
3日目の第2ステージは、3級山岳ポイントを2度越えるアップダウンの多いステージとなる。大会は5月4日、第5ステージまで行われる。
《五味渕秀行》
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