【ジロ・デ・イタリア14】新城幸也みたび落車…同じ部位を強打
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
スタート前には一波乱があった。前日の超級山岳ステージで、「下り区間をニュートラル(レースをしない移動区間)とする」という主催者からの指示が、伝わっていたというチームと、伝わっていなかったというチームの意見がぶつかった。
主催者側を含めて三つ巴の議論を繰り広げ、一部ではこの日のレースはストライキするという噂もあったが、各チームの監督たちによる長い話し合いによりレースは通常通りスタートした。
スプリンターにとって残り少ない活躍の場とあって、前半の下り基調から続くアタック合戦は60km以上にも及んだ。スタートしてから約2時間近く続いたハイスピードのアタック合戦は25選手のエスケープにより終了。ヨーロッパカーからはコースの一部が地元となるダビデ・マラカルネが地元の大声援にこたえて先頭集団に入った。
各チームの選手が含まれているということもあり、後続集団の追いあげもないままゴールへ。最後は抜け出した5選手でのゴールスプリントとなり、ステファノ・ピラッツィ(バルディアーニCSF)が優勝した。
新城は無難に後続集団でのゴールかと思われたが、突然の雨にウインドブレーカーを取りにチームカーへ下がった。集団に復帰する最中、他チームのサポートカーが並走して監督同士が雑談しながらロータリーに入り、道幅が狭くなったことで一方のチームカーが急ブレーキ。すぐ後ろにいた新城はこれをよけきれずに落車。今大会3度目の落車で再び尾てい骨を強打。
このチームカーに対し、すぐに抗議の意思を示したが、選手に配慮せず急ブレーキをかけたチームカーからの謝罪はなく、逆に新城が攻め立てられるという後味の悪い結果に。
「また、落車…」
新城の第一声は痛みと悔しさをこらえるような、絞り出すように言葉だった。
「また、同じところを打った。あと4ステージなのに」と多くは語らずチームバスに乗り込んだ。
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