【WWDC14】OS X ヨセミテ、次世代デバイスのシームレス化を加速 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【WWDC14】OS X ヨセミテ、次世代デバイスのシームレス化を加速

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OS X“ヨセミテ”を解説するクレイグ・フェデリギ(ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長) (c) Getty Images
OS X“ヨセミテ”を解説するクレイグ・フェデリギ(ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長) (c) Getty Images 全 4 枚 拡大写真
 WWDCにおいて、Appleのsenior vice president of Software Engineering Craig Federighi氏が「ユーザーの生活や仕事にシームレスな体験を創出するため、アップルのプラットフォーム、サービス、デバイスを統合します。これは、Appleにしかできないものです」と紹介したYosemiteは、MacやiOSデバイス向けの新しいOS Xのバージョンだ。

 Yosemiteで強く意識されたのはシームレスなマルチデバイス環境だ。WWDCのプレゼンテーションでは、「連続性(continuity)」と表現されていたが、Handoffの機能では、Mac上での操作がiPhoneやiPadでも継続されるという。クラウドサービスでデータや設定情報などが共有・同期されることは珍しくなくなってきているが、Yosemiteでは、Mac上のアプリやツール類やインターネット上のサービスやコンテンツもシームレスに検索したり、アクセスが可能になった。

 それはSpotlightという機能で実現される。通常の検索エンジンのレコメンドや検索結果に、さまざまななコンテンツやアプリに関連した関連情報も候補としてリストが表示される。検索対象はWikipedia、Bing、App Store、Map、iTunes、iBookの他、人気のWebサイトやニュース、映画の上映時間などもわかるようになっている。たとえば、「ゴジラ 上映時間 渋谷」などと入力しなくても「ゴジラ」とだけ入力すれば、Wikiの項目、iTunes等のDVD、上映スケジュールなど候補の中からダイレクトに目的の情報にたどり着ける、というデモを披露していた。

 また、Notification Centerでは、日付ごとに天気、ニュース、ToDo、SNSの書き込みやメッセージ、その他ユーザーがカスタマイズした情報をスワイプして表示してくれる。これらの通知情報や表示情報から関連のアプリやサービスにアクセスすることもできる。

 連続性はiCloud Driveにも適用された。クラウド上のディスクスペースはFinderに統合される形で、ローカル、クラウドの区別なく統一的なインターフェイスによってアクセス性が向上している。Mailクライアントは、添付ファイルをクラウド経由で転送する(Mail Drop)ことで、5GBまでの添付を可能にした。

 Safariでは、プライベートブラウズ機能が強化された。DuckDuckGoによるトラッキングされない検索機能がビルトインされた。また、HTML5 Premium Video Extensionに対応し、たとえばNetfixのHD動画が2時間以上視聴可能になっている。Nitro JavaScriptエンジンによって、FireFoxの6倍、Chromeの5倍ほどスクリプトの実行速度が高速になったとしている。

 Mac OS Xの新バージョンであるYosemiteの変更部分や特徴は、派手さはないが、これからのコンピューティングスタイルを強く意識したものといえるだろう。クラウドやマルチデバイスの普及は、コンシューマだけでなくビジネスでのコンピューティングを変えつつある。スマートフォンのPC化、PCのスマートフォン化が双方から進むことで、両者の境目はますます明確ではなくなってくる。デバイスや用途に関係なく連続性のある操作がキーとなり、次のMacBookAirやiPhone6への進化を見据えたアップデートという解釈も可能だ。

【WWDC 2014】OS X Yosemite発表……連続性を意識した次世代デバイスの布石

《中尾真二@RBBTODAY》

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