イセタン羽田ストアメンズ2号店、ウエア拡充でファッション求める旅行者に応える
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2012年に先立ってオープンした同空港国内線第1旅客ターミナル2階の「イセタン羽田ストア」では、“空港内なのでネクタイ類や雑貨の買い足し需要が高いだろう”という見方が強かったが、実際にはスーツやカジュアル共にウエアのニーズがあり、高額アイテムもコンスタントに動くなど、当初の想定とかなり反応が異なったという。一月に地方と東京を何往復もする人々がリピート顧客となり、“ファッションに関心はあるが新宿のメンズ館に行く時間がない”という顧客の来店も多く見られたようだ。
この結果を踏まえ、メンズ2号店ではウエアの展開を大幅に拡大。第2ターミナルの全日本空輸(ANA)利用者は30代の若いビジネスマンが多いことから、伊勢丹メンズ館のベストセラーアイテムがメインにセレクトされている。
ストア右手のビジネスゾーンでは、ネイビーやグレーを基調としたベーシックなスーツの他、出張先でも使えるシワになりにくい鹿の子やジャージーのジャケット、クールビズにも対応するコットンパンツなどを展開。シューズはドレスカジュアルからレザースニーカーまで幅広く取りそろえ、ビジネスバッグの「トゥミ(TUMI)」では、新宿店でも動きのある高価なプレステージラインを打ち出している。
カジュアルゾーンでは、出張先でのプライベートな時間を想定したアイテムをラインアップ。「ディーゼル(DIESEL)」「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」などをそろえ、「ソフ(SOPH)」からはワールドカップアイテムをピックし、ファッショントレンドに関心の高い顧客の要望にも応えられるよう意識したという。ホテルで過ごすリラックスウェアは、アメリカの「ヴイルーム(V::room)」と三越伊勢丹の協業である「ヴイルーム ネイビー(V::room_NAVY)」の、上質な吊り裏毛素材を使ったスウェットアイテムを取り扱う。また顧客要望に応えて品ぞろえを増やしたパンツ類は、股下をカットせずに履けるアイテムを選び、旅先ですぐに使える配慮がなされている。
「仕事で一月に何度も空港を利用される方は、それなりのステータスがあり選ぶアイテムにもこだわりがある。そこを重視しながら、一般的な帰省客もふらりと立ち寄ってギフトを購入できるよう、プライスには幅をもたせている。父の日が近いため、ネクタイなども種類豊富にそろえたので沢山のお客様に足を運んでもらえたら」と三越伊勢丹担当者。
《畑 麻衣子》
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