「涙する準備はしていなかったのに」…映画『人生はマラソンだ!』
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
舞台は、オランダ・ロッテルダム。税金を滞納し、廃業寸前に追い込まれた自動車修理工場の工場長と社員、4人のオジサンたちが主人公だ。彼らは「フルマラソンに完走できたら、借金を肩代わりしてもらう。ただし、1人でもリタイアしたら工場を譲らなければならない」というスポンサーとの賭けに出て、経験も何もないのにいきなりフルマラソンに初挑戦するという、荒唐無稽なミッションに挑んでいる。
いわば、“マラソン版『フル・モンティ』”ともいうべきコメディタッチのドラマなのだが、公開前の一般試写会では、意外や意外、ラスト近くになると場内のいたるところからすすり泣きが聞こえていたという。
いち早く本作を鑑賞した女優の賀来千香子は、「イケてないオジサンたちが愛すべきキャラとなり、カッコイイ生きざまを見せてくれる姿がジワジワ来ます…! マラソンは42.195km以前の道のりもすべて感動的なのです!」とコメント。また、プロランニングコーチの金哲彦氏も「じんわりと涙が流れました」と鑑賞後に語っている。
先日、老若男女120名を招待して行われた一般試写会でのアンケートによれば、「この映画の感想を一言で表現すると?」との問いには、「泣けた」と回答した人が約6割。コメント欄には「感動した」という熱い書き込みが多く、「始めのうちは、どうしようもないオジサンたちだな、と呆れ返って見ていたが、後半だんだんカッコよく見えてきて、最後にはボロボロ泣かされてしまった」(30代/女性)という声も。
同様に「意外にも泣かされた」、「油断していたら泣いてしまった」という、“不意打ちをくらった”というニュアンスの書き込みが多く、号泣する準備すらできていなかった場内にすすり泣きがあふれていた現状を裏づけている。
さらに、『八日目の蝉』『紙の月』などで知られる直木賞作家・角田光代はこう分析する。「マラソンだけを描いた映画ではありません。なかなかうまくいかない現実を、どのように笑って、どのように助け合って、どのように引き受けて、どのように乗り越えていくか、ということを、かっこよくないおじさんたちの姿を通して、見せてくれる映画です」。
走れない、酒もたばこもやめられない、情けないメタボオジサンを侮るなかれ! ゴール間近には、ハンカチの用意が必須なのだから。
『人生はマラソンだ!』は6月21日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。
ハンカチ必須!? 「号泣する準備はできていなかった」の声続出 『人生はマラソンだ!』
《text:cinemacafe.net@cinemacafe.net》
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