【澤田裕のさいくるくるりん】腕時計のような謎の物体の正体はミオ「リンク」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】腕時計のような謎の物体の正体はミオ「リンク」

オピニオン コラム
ミオ「リンク」(中央)とエッジ705J付属の心拍センサーを並べて比較
ミオ「リンク」(中央)とエッジ705J付属の心拍センサーを並べて比較 全 4 枚 拡大写真
前回のコラムで、少しだけ紹介した腕時計のような謎の物体。まあ、多くの方はお気づきと思いますが、心拍センサーです。台湾のメーカー、ミオから発売されたばかりの「リンク」は手首で脈拍を感知し、そのデータをサイクルコンピュータやGPS、スマートフォンなどに送ります。

◆心拍計測が手首で行える利便性

これまで心拍センサーといえば胸部に巻くもの(ストラップ式)がほとんどで、私が使っているガーミン「エッジ705J」にも最初からこのタイプが付属していました。なのになぜ新たに購入したのかというと、ストラップ式は何かと不便だからです。

着脱する際にはいちいち服を脱ぐ、あるいはたくし上げなければなりません。薄着となる夏場はともかく、何枚も重ね着をする冬場にはとても面倒、しかも寒いです。また、呼吸をするたびに胸郭は膨らんだり縮んだりしますから、次第にずり下がってしまうという問題も。最近では男性用ブラジャーがあるとはいえ、そのようにも見えるストラップを付けることに抵抗がありました。

逆に言えばこのリンクは、これらの弱点をすべて解消しているのです。思えば4、5年ほど前に自転車ショーの会場で、ガーミンを扱う会社のスタッフに、腕時計式の開発を提案したことがありました。興味は持っていただけましたが、その後も製品化の話は聞きませんでした。一方で近年、マイトレックというメーカーから上腕に巻くタイプが、続いてアディダス「スマートラン」やミオ「アルファ」といった腕時計式が登場(両者とも多機能なためやや高価)。でも購入には至りませんでした。

◆通信規格に課題があった

なぜか? これらの製品はすべて通信規格がBluetoothであり、ANT+を採用するエッジ705Jでは使えないのです。ガーミンが提唱するこのANT+は、他社を含め多くのトレーニング機器が採用するものの、スマートフォンではBluetoothが一般的なため最近ではこちらが優勢。ガーミンも最新の機種ではANT+とBluetoothの両対応となっています。

もう私が望む製品が世に出ることはないだろう……そうあきらめていたところ、ふと訪れたウェブサイトで目にしたのがこれ。画面をスクロールしていくと、そこにはBluetoothだけでなくANT+にも対応とされているではないですか! もう人柱になる覚悟で即買いです。

翌日に届いたのでさっそく試すと、エッジ705Jにはあっさり接続。続いてBluetoothもとiPad2で試みますがこちらがダメ。原因がわからないためサポートに連絡します。その結果、同じBluetoothでも最新のBluetooth smart(4.0)でないと接続できないことがわかりました。少々残念ではあるもののiPad2はいずれ買い替えますから、そのときのお楽しみということで。

週末には腕に装着し、実走で試してみました。気になる稼働時間は7時間弱とサイクリングには十分ですが、ロングライドにはちょっと物足りない結果に。今後行われるであろう、ファームウェアのバージョンアップに期待しましょう。

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