【Garmin GDR 190J インプレ後編】セキュリティ機能やオービス警告も…ドライブ記録にとどまらない多彩な機能
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
◆駐車中の監視やオービス警告まで搭載
ところでGPSについてだが、位置情報を記録できることと、もう一つ非常に重要な役割がある。時計の補正だ。GPSを搭載しないドライブレコーダーは時刻が次第にずれていくが、万が一の時、その映像を撮影した時刻の記録が数分もずれていると、証拠として役に立たない可能性がある。実際にはラジオの音声が録音されていればそこから正確な時刻を割り出せるといったこともあるようだが、やはりドライブレコーダーはその役割から考えて、時計は正確であるべきなのだ。その点、GPSを搭載していればつねに時刻が補正されるので安心だ。
本機はGセンサーも搭載しているので、衝撃を感知するとその部分の動画ファイルにロックをかけ、削除されないようにする。事故に遭ったときなどは、その映像は保護されるということだ。Gセンサーの感度は設定により変更することができる。
ここまでは他社のドライブレコーダーでも高級モデルなら搭載している機能だが、本機にはさらに様々な機能がある。まず紹介したいのはパーキングモードだ。これは駐車中も撮影を続け、撮影している映像に動きを感知したり、Gセンサーが衝撃を感知すると、その映像を保存しておくというもの。当て逃げやいたずらをされてもその映像を保存できる可能性がある。
パーキングモードでは車両のバッテリーを保護するため、動作時間を設定したり、バッテリー電圧が設置値を下回ったら撮影を中止するといったことが可能になっている。
数ある機能の中で、一部の人だけかもしれないが非常に役に立ちそうなのが、スピードカメラアラートだ。要するにオービス警告で、オービスに近づくとアラームとディスプレイの表示で知らせてくれる。これもGPSを搭載しているからこそ可能なことだ。
もうひとつ、本機ならではの機能として、FCWS(前方衝突警告)がある。これは映像を本機が解析し、前走車との車間距離が異常に短くなると、アラートで知らせてくれるという機能だ。
◆録画した映像は専用ソフトで再生走行したルートの地図や加速度まで表示される
本機には専用のパソコン用ソフト「GDRPCTool」が付属している。録画した映像は普通のプレーヤーソフトでも再生できるが、GDRPCToolを使うと走行した場所の地図や速度、Gセンサーが記録した加速度を同時に表示できる。万一の時はもちろん、ドライブの記録としても有効だ。
映像ファイルは管理の都合上、約256MBごとに分割されるので、数時間分の映像でもファイル数は非常に多くなる。見たいシーンを探すのが大変そうだが、このソフト上では、映像ファイルの一覧を表示したときにイベントが発生したファイルは赤い「!」マークが表示される。イベントとは、Gセンサーが衝撃を感知するなど異常なことがあったということで、イベントの発生したファイルはロックがかかって勝手に削除されないようになる。
要するに、何かあったときのシーンを見たいなら、赤い「!」マークがついたファイルを探して再生すればいいのだ。ただし、路面の凹凸などの異常ではない衝撃がイベントとして保存されてしまうこともある。Gセンサーの感度は3段階に設定できるので、誤作動が起きないように設定するといい。
《山田正昭@レスポンス》
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