【疋田智のバイシクル物語】 音楽のジャンルで言えば自転車って何だ?
オピニオン
コラム
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なーんてね。自転車って、音楽に喩えると何すかね。ただ単にそれが言いたいんすけど。
たとえば私ヒキタにとっての自転車ってのは、原点が『サイクル野郎』あたりにあるもんで、ランドナーにテントと寝袋を積んで……、と、時代的にこれはもうフォークしかないのである。しかも「抒情派フォーク」。
海岸通りを走りつつ、岬めぐりのバス(ならぬ自転車)は走る~(山本コータロー)わけで、城跡から町を見下ろすような場面では、青く細い川が見える(さだまさし)のである。背中にアコギを背負ってないのが不思議なくらいで、中学生の時は、マジでそういうライディングスタイルを考えたくらいだ。
もっとトンデモなく時代を遡ると、若く明るい歌声とともに、青い山脈などが見える方などもいらっしゃるかもしれない。昭和唱歌とでも言うべきだろうか。これはもうかなりのお歳を召した方(私のおやじと同世代くらい)だと思われるが。
で、昨今は何かというなら、これはもう清志郎大先生以降は、ロックに決まっとる。特にロードバイクはロックだ。雨上がりの夜空に突っ走るのである。ベイベ。
とまあ、ロック&ロードバイクの時代は永遠に続くような気がしてたんだが、昨今またまた流れが変わった。
私は個人的にその予兆を一昨年の乗鞍で感じていた。ペダルを踏むごとにアタマの中を流れる「脳内ミュージック」が、なぜか「タイムボカン」なのだ。追い払っても追い払っても、どこから来たのか、ご苦労さんなのだ。ターイムボカーン♪ なんだこれは。ところが、昨今、坂を上りながら、いわゆる「アニソン」が脳内を流れるご同輩が多いと聞く。
恐らく、あの乗鞍の上り坂では、各人の脳波がアニソンを志向しつつ、乱れ飛んでいたのだ。私も意識せずして、それに感応していたのだろう。
では、なぜアニソンか。
もちろん小野田坂道くんの影響に決まってる。「ヒーメヒメヒメ♪」だ。弱虫ペダルだ。あのゴツい田所迅君までが影響されるのだから仕方ないのだ。これはもう抗う術などないのである。
かくして自転車野郎たちのオタク化はもはや止められない局面にまで達している。
《疋田智》
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