【世の中】死に体のスカイマークに触手を伸ばすエアアジア
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2014年8月19日付
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●アウディ人気限定車国内でも通常販売へ (読売・8面)
●核心・日本車の独禁法違反調査、中国「外資たたき」?(東京・3面)
●社説・自動車下請け、しわ寄せの構造解消を(東京・5面)
●スカイマーク支援を検討、エアアジア経営権狙い出資(日経・1面)
●世界一狙うVWに死角、主力車の利益率低下(日経・6面)
●車のネットサービス充実、上海汽車、アリハバと提携(日経・9面)
●「MRJ」10月に工場搬出(日経・12面)
●車部品メーカー31社4~6月期営業益、20社が上半期の5割超(日経・15面)
ひとくちコメント
お盆休みが終わったとはいえ、紙面をながめる限りでは“夏枯れ”状態が続いているが、そんな中で、頼りになるのが経営不振に陥っているスカイマークの話題のようだ。
7月末の仏エアバスとの契約解除通告以来、このコーナーでも幾度も取り上げてきたが、こんどは「アジア最大の格安航空会社(LCC)であるマレーシアのエアアジアが国内航空3位スカイマークの経営支援の検討に入ったことが明らかになった」と、きょうの日経が1面トップ記事で報じている。
記事によると、スカイマークはLCCの台頭を受け、経営不振に陥っているものの、「ドル箱」とされる羽田発着枠を豊富に持つ。そこに目を付けたのがエアアジアで、「資本参加などを通じた経営権獲得が狙い」という。
エアアジアといえば、ANAとの合弁会社を設立し、国内線に参入したものの、サービス品質などの対立で提携を解消。その後は楽天などの出資で日本法人を設立して再参入を模索中である。
日経によると「他の国内外大手も発着枠の行方に関心を示しており、今後、スカイマークの争奪戦に発展する可能性がある」と指摘している。ただ、外国企業が日本の航空会社に出資する場合は議決権比率を三分の一未満に抑えなければならないという規制があるが、日本法人をダミーにするなどの抜け道はある。
羽田空港の発着枠は国土交通省の権限で配分されるが、スカイマークが外資を組んでその権限まで風穴を開けるだけのパワーがあるのかどうか。
それにしても、15年前、"死に体"の日産自動車が仏ルノーに支援をあおいだように、今回も国内で3本の指に入る航空会社が外資の傘下に入る可能性があること自体、衝撃的なニュースである。
【新聞ウォッチ】"死に体"のスカイマークに触手を伸ばすエアアジア
《福田俊之@レスポンス》
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