【ブエルタ・ア・エスパーニャ14】第6ステージの山頂ゴールを制したバルベルデ。総合争いはまだまだこれからだ
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
第6ステージがベナルマデナからラスビアまでの167.1kmで行われ、地元スペインのアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)が山頂ゴールを制して優勝。総合首位に返り咲いた。
この日はカテゴリー2級、3級の山岳ポイントを越えて、今大会最初の本格的な山頂ゴールだ。スタート早々に集団から逃げ出したのは山岳賞リーダージャージを着るルイス・マス(カハルラル・セグロスRGA)と、前日も逃げを決め敢闘賞に選ばれ赤いゼッケンを獲得したピム・リヒハルト(ロット・ベリソル)。ふたりは50km地点で後続に14分20秒と差を広げた。
しかしメイン集団をガーミン・シャープが牽き始めるとタイム差は縮まる。ゴールまで残り30kmでタイム差は6分、残り10kmで2分となった。そんな中、マスは2級、3級の峠を先頭で通過して山岳ポイントを貯めていく。
ゴールへと通じる1級の峠に入って間もなくリヒハルトはマスを置いてひとり山頂を目指す。メイン集団からクリストフ・ルメヴェル (コフィディス)がアタックを仕掛けるが、リヒハルトに追いついたころには後続もすぐ後ろに迫っていた。
総合優勝候補を中心とした小集団から、残り500mで5人の選手が抜け出した。ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)、クリストファー・フルーム(スカイ)、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)。それにモビスターのダブルエース、アレハンドロ・バルベルデとナイロ・キンタナだ。
だがキンタナは4人に着いていけず、次にロドリゲスも脱落。3人の争いになったが、最後はスプリント力がありツール・ド・フランス以降も好調をキープしているバルベルデが通算7度目となるブエルタ区間優勝を手に入れた。同時に総合リーダージャージのマイヨロホも獲得。今大会は第2ステージでも総合リーダーになっている。
最後まで逃げ続けたリヒハルトは2日連続の敢闘賞に輝いた。
第7ステージはアップダウンの多い逃げ向きのコース。ゴール地点は山岳ポイントこそつかないが長い上りを越えた先にある。総合優勝を狙う選手たちの駆け引きがここでも見られそうだ。
総合争いは首位に立ったバルベルデから15秒遅れで2位キンタナ、18秒遅れで3位コンタドール、22秒遅れで4位フルームとなっている。
大会は総距離およそ3240km、9月14日まで全21ステージで行われる。
《五味渕秀行》
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