【小さな山旅】ツリークライマーと低山ハイク…奥久慈男体山(2) | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】ツリークライマーと低山ハイク…奥久慈男体山(2)

オピニオン コラム
ロープや安全保具を付けて木に登る「ツリークライミング」。ツリークライミングを利用して、木の枝打ちもできる。詳しくはWEBで。http://www.treeclimbingjapan.org/index.html
ロープや安全保具を付けて木に登る「ツリークライミング」。ツリークライミングを利用して、木の枝打ちもできる。詳しくはWEBで。http://www.treeclimbingjapan.org/index.html 全 8 枚 拡大写真
「苦手な山」を克服するために、再挑戦することを決めた今回の奥久慈男体山登山。

しかし、単身であの恐怖の山に挑むのは、何とも心もとないものであった。誰か同行者はいないだろうかと探していると、一人の男性の顔が頭に浮かんだ。

それは、ツリークライミングのイベント活動をしている「ツリーフロッグ」の小島裕正さん、通称「ジマさん」である。ジマさんは、2年前の男体山登山の際に、鎖場をびくびくしながら下りている筆者に対し、「大丈夫?」と優しく声をかけ、手を差し伸べてくれたその人である。

◆ツリークライミングとは?

経営管理士(経営コンサルタント)を本職とするジマさんは、その傍ら、様々なアウトドア活動をしている。以前にはダイビングショップで勤務していた経験もあり、水辺から陸地まで幅広くカバーする、オールマイティなアウトドア・フィッターだ。

そのアウトドア活動の中心にあるのが、ツリークライミング。ツリークライミングとは、ロープやサドル(安全帯)、安全保具を利用して木に登る体験活動のことである(画像参照)。この体験会を開催できる資格「ファシリテーター」を茨城県内で取得しているのは、ジマさんと、そのパートナーの方の二人だけだ。

「最近はどこの公園でも木登りが禁止されているから、子供も大人も、木と触れ合う機会が少なくなっています。ツリークライミングは、木という存在を再認識できる良い機会だと思います」

ジマさんの言う通り、街中での生活は木と直接触れ合う機会が少ない。ジマさんは、ツリークライミングを通して、忘れかけられた木の温もりを人々に伝えているのだ。

◆木登りの達人と、岩山に登る。

木登りの達人・ジマさんは、山にも登る。ジマさんの初登山は、「茨城県民ならば当然」な小学校の遠足で行った筑波山。中学時代も学校行事で山に登ったが、その後はしばらく山とは疎遠の生活が続いた。そんなジマさんと山を再び結びつけたのは、父親の存在であった。

「自営業だから、父とは毎日顔を合わせているけれど、仕事以外の部分でコミュニケーションが取れていなくて。それで、父が若い頃から山をやっているのは知っていたので、福島県の安達太良山に一緒に登ったのが、山を改めて登り始めた最初の機会でした」

それ以来、ジマさんは年に4~5回ほど山に登るようになったという。

景色の良さに達成感。一般的に言われる山の魅力の他に、ジマさんはもう一つ、登山の魅力を見出していた。それは、「体力の確認」である。

「私は、ダイビングもやるし、サーフィンもやるし、木登りもやる。山登りってかなりツライので、それを自分がどこまでできるか確認しています。例えば、まだ富士山に登れる体力があるんだなとか。山登りで体力を確認して、他の活動に活かしています」

何ともパワフルなジマさん。これほど頼りになる山の同行者は他になかなかいないだろう。

(ジマさんと一緒ならば、今回ダメでもまた助けてくれるだろう)

そのような甘い考えを抱きながら、リベンジ登山に挑んだ。

《久米成佳》

≪関連記事≫
≫貴重な水着ショットも披露!「もはや高校生には見えない」大人っぽい池江璃花子、沖縄・石垣島の海を満喫

≫ケンブリッジ飛鳥と滝沢カレンが似てる?リオ五輪時から密かに話題だった

≫レアル所属・中井卓大ってどんな選手?…「リアルキャプテン翼」と呼ばれた少年時代

関連ニュース