【礒崎遼太郎の農輪考】種を蒔いて、種を採る。人間の営み | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【礒崎遼太郎の農輪考】種を蒔いて、種を採る。人間の営み

オピニオン コラム
【礒崎遼太郎の農輪考】種を蒔いて、種を採る。人間の営み
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あっという間に、夏も終わりに近づいてきた。僕らの畑のトマト達も、少しづつ元気を失ってきたように見える。

自家採種20年を越える種を師匠から頂いて、種まきをしてから早や半年。そろそろ、身長ぐらいの高さまで大きくなったトマトもその役目を終え、次の世代に命を継ぐことになる。

一説によれば、日本の野菜の種の自給率は、わずか10%未満だという。ホームセンターに行って、市販の種のパッケージを見てみると、ほとんどが外国産だということがわかる。野菜や土にも”命”がある、そんな当たり前でシンプルな思想から始まった”自家採種”。その場、その土地で代々育った人間が、その場その土地に順応するように、植物も種で命をつないで行く中で、その場その土地になじんだ姿になっていく。

十分に熟れたトマトを採って、水に浸す。水に浮いた種を捨てて、果肉もできるだけ洗い流す。2日間水に浸したら、キッチンペーパーの上で乾かして、封筒の中へ。半年間、ゆっくり休眠したら、また来年の春に取り出す。連綿と人類が農業を始めてきてからやりつづけてきた、シンプルで手間がかかる営みだ。

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