Apple Watch、タッチ操作だけでなく、押したり回したりも
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
アップルは、日本時間の10日に米国カリフォルニアにて、腕時計型の新端末「Apple Watch」を発表した。価格は349米ドル、発売開始は2015年1月と少々先の登場となるが、発表内容をもとに詳細を見ていこう。
発表されたApple Watchは3種。ディスプレイにサファイアコーティング処理が施された標準モデルの「Apple Watch」、スポーツ向けに酸化皮膜処理が施され60%耐久性が向上した「Apple Watch SPORT」、18金の処理とサファイアクリスタルコーティングが施された「Apple Watch EDITION」。バンドは交換可能で複数のカラーや素材バリエーションが用意される予定だ。
まず注目したいのは、ハードウェア部分。インターフェイスの軸となるのは、前面にサファイアコーティングが施されたタッチパネル(Apple Watch SPORTは強度を高めたIon-Xガラス)。タッチ操作自体は iPhoneシリーズで馴染みのあるものだが、Apple Watchではそれに加えて、画面を押す操作を識別できるという。タッチパネルだけでなく、ボタンでの操作を取り入れている。
たとえば右側に配置された竜頭状のボタンとなる「デジタル竜頭」。アナログ腕時計と同じように回転させることができ、地図のズームやメニューの選択といった細かな操作が可能となっている。デジタル竜頭の下には、連絡先を呼び出すためのボタンが配置されている。ひと押しで友人などを一覧して、メッセージを送信したりといった操作が可能だ。
●心拍計など数多くのセンサー
この手のスマートデバイスでキモとなるセンサーだが、ジャイロセンサー、加速度センサーといったスマートフォンで馴染み深い機能が盛り込まれている。腕時計を見る姿勢を取ればセンサーが腕の動きを検知し、自動でホーム画面を表示する。また、スピーカーとマイクを内蔵していため、アラームを鳴らしたり、音声入力を行ったりすることが可能だ。
本体の裏面には、赤外線LEDセンサーが装備されており、心拍数といった身体情報を端末で計測できる。9月17日より配信を開始するiOS 8には、「ヘルスケア」アプリが新搭載されるが、これと連動するための機能といっていいだろう。
こうしたデバイス類をひとまとめに制御してるのが、独自に開発した「S1」チップ。複数のサブシステムをワンパッケージ化したもので、端末の小型化に一役買っている。
●コミュニケーションや健康管理に役立つアプリ
ソフトウェア面についても、数多くの機能が搭載される見込み。それも、本体のハードウェア機能を活かしただけでなく、実生活でも役立ちそうなものが多い。中でも筆者が注目しているのが「スケッチ」と「タップ」。タッチパネルをなぞって書いた絵を相手に届けたり、相手の肩をつつくような感じでタップを伝えたりといったシンプルなものだが、文字や音声とは異なるコミュニケーションツールとして活用できそう。
カロリー表示が可能な歩数計の「ムーブ」や、1分以上立ち上がったことを検知して軽微な運動として記録してくれる「スタンド」といった、健康管理ツールとしての機能が充実している。
iPhoneのカメラのリモコンとして使う「リモートカメラ」や、航空券などを手元において置ける「Passbook」といった、生活に便利なアプリもあるなど活用の幅が広い。
●飽きずに使い続けられるか?
前述のとおり、発売は2015年とかなり先。筆者は発表を待ちきれずに、先行する他社のウェアラブル端末を購入したのだが、実のところ1週間で飽きてしまった。機能面では、歩数計やスケジュールおよびメッセージの通知、地図の閲覧ができるなどApple Watchに似ているため、Apple Watchも購入後に同じような扱いとなってしまう可能性はある。その運命を左右するのは、サードパーティ製のアプリがどれだけ充実するか、だろう。
Apple Watch……タッチ操作だけでなく、押したり回したりも
《外村克也@RBBTODAY》
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