巻き起こる新ムーブメント、ロンドンでラーメン戦争勃発?
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洒落た日本レストランも多くのロンドナーで賑わい、居酒屋感のあるカジュアルなうどん屋は、連日大行列。
それに加え、昨今のラーメン屋のオープンラッシュ。ロンドンで飛ぶ鳥を落とす勢いで拡大するジャパニーズ・フード。
英国民だけではなく、これは英国に住む日本人にとっても待ち望んでいたことであり、国際都市ロンドンの新しいムーヴメントである。
特に今注目したいのは、「豚骨ラーメン」。
個人的にも、日本に帰国すれば必ず食べ、NY・パリにも行けば必ず食べるラーメンでもある。日本人の国民食とまで言われるほど人気な食べ物であるから、ロンドンでもラーメン屋が増加するのは必然と言えるだろう。
しかし、ロンドンにラーメン屋が急増したものの、正直スープにコクがなく、麺も既成の麺、おまけに熱いものが苦手な欧米人向けに、アツアツでは無くちょっとぬるい状態で運ばれてくる事が多々あった。「ラーメン屋」というよりも、「ラーメンもやってます」という感じが、日本の美味しいラーメンの味に慣れた私の正直な感想だ。
そんなロンドンでは、高いお金を払ってまで再びラーメンを食べに行こうと思うお店が無かったのが残念であったが、この秋リピーターとしてまた食べに行きたいと思えるラーメン屋さんが2軒オープンした。
しかも、道を挟んで向かい合っているこの2軒は、共に本場福岡の豚骨ラーメン屋さんである。
まず1軒目は、2014年8月末にオープンした福岡県行橋市に本店を構える「金田屋」。オーソドックスな豚骨ラーメンは、まさに福岡の味。もちろん麺の固さも選べ、替え玉もできる。
福岡の豚骨ラーメンをリアルにロンドンで感じる事ができ、ロンドナーのハートをがっちり掴んだ金田屋の前には、早くも連日行列が見られる。
2軒目は、そんな金田屋から約一月遅れて10月10日にグランドオープンする「一風堂」。日本人なら一度は耳にした事があるであろう、福岡博多を代表するラーメン屋である。
一風堂オープンの噂を耳にしたロンドナーは、胸を躍らせオープンを待ち望んでいただろう。
海外に42店舗を展開している彼らが、満を持してオープンする43店目となるロンドン店のプレオープンには、早くも行列ができている。もちろんリアルな豚骨ラーメン、麺の固さも選べ、替え玉も餃子も楽しめる。
両店共に一杯約10ポンド強、日本円に直せば2000円弱と、日本のラーメンの相場に比べるとかなり割高だ。個人的には正直8ポンドだと嬉しいが、共に麺もスープも自家製との事でロンドンの物価・材料調達の事を考えると仕方ないだろう。
さらに着目したいのは、この両店は道を挟んで向かい同士に店を構えているということである。まさに「ロンドンでラーメン戦争勃発か!?」と言える光景である。
しかし、ラーメンファンの目線からすれば、とても嬉しい事であり、ともに切磋琢磨して美味しいラーメンをロンドナーに作り続けてほしいと願うばかりである。
《Takaharu Osako》
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