【ツール・ド・東北14】自転車乗りならワンちゃんでもウェルカム! ボランティア体験記(9)
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
コース上はまだ折り返し地点に向かっている人もいるので、「もう少しですよ」と声をかけながら進んでいく。
しばらく行くと、上り坂で自転車を止め、後輪あたりをいじっている若い男性がいた。走行管理ライダーの務めを果たすべく、立ち止まって話を聞くと、後輪あたりから変な音がするという。ひとまず、クイックレバーを締め直してしばらく一緒に走っていると、スプロケット(後輪のギア)のあたりからチェーンがガチャガチャ鳴っている。
おそらく変速のワイヤーが緩んでいるだろうと思い、もう一度止まってワイヤーを調整してみた。どうやらこれで治まったみたいだ。タイヤを触ると空気も少し抜けていたので、「次のエイドで入れてね」と声をかけておいた。
また少し進むと、ミニベロに乗ったご夫婦らしき2人が止まっていた。後輪の空気が少し抜けているらしいが、タイヤを見てもパンクしている様子はない。
チューブ交換はせず、とりあえず空気を入れ直してしばらく様子をみようということで再スタートした。
そのとき、先ほどまでまったく気づかなかったのだが、男性が背負っているリュックからチワワが顔を出していた。愛犬と一緒にツール・ド・東北に参加していたのだ。
僕が出会った100kmコースや60kmコースに参加している人たちは、バリバリにロードバイクに乗っているというサイクリストだけでなく、いろんな自転車で参加している人が多かった。
サイクルジャージにビンディングペダルじゃなく、Tシャツ、スニーカーにフラットペダルになんて人も結構いる。太いタイヤのマウンテンバイクやシングルギアのバイクで坂道で苦労している人もいた。そういえば、カッパもいたね。
東北を応援するために自転車で走りたいという主旨に賛同すれば、サイクリング初心者であろうと誰でも自分の好きなスタイル走れるというウェルカムなところが、このツール・ド・東北にはあるのだろう。
決してハードルの高い自転車イベントではないので、来年参加してみたいという方も遠慮なくチャレンジしてほしいなと思う。
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