【山口和幸の茶輪記】日本のロードレースはガラパゴス化でフルームもビックリ! | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸の茶輪記】日本のロードレースはガラパゴス化でフルームもビックリ!

スポーツ まとめ
2013年に開催された「さいたまクリテリウムbyツールドフランス」
2013年に開催された「さいたまクリテリウムbyツールドフランス」 全 3 枚 拡大写真
日本のロードレースに海外のスーパースターがやってくるのは欧州シーズンが一段落した10月中旬以降だ。栃木県宇都宮市でジャパンカップ、さいたま新都心でツール・ド・フランスさいたまが開催され、来日した選手たちが一様に驚く。それが沿道を取り巻くファンのガラパゴス化だ。

とにかくファンの年齢が若い! しかも女性が多い! これはヨーロッパを主戦場とするプロロード選手が来日して真っ先に驚くことなのだ。

2013年7月にツール・ド・フランスで総合優勝し、ツール・ド・フランスさいたまにやってきた英国のクリストファー・フルームがこのようにコメントしている。

「こんな素晴らしい雰囲気のなかで優勝できてうれしい。日本でのレースは2007年のツアー・オブ・ジャパンに続いて2回目だったが、前回よりもはるかに自転車人気の高まりを感じた。若さにあふれ、ボクたちのことをよく知っていて、熱狂的なエールを送ってくれた。こんなイベントが日本で行われるようになるとは、その当時は想像することができなかった」

どういうことかと言うと、日本のロード人気は欧州と比べて格段に年齢層が低く、そして元気だということだ。来日選手はまずそのことにビックリするという。

たとえばボクの知る限りのジロ・デ・イタリア。地元商店街のオヤジたち4人がフィアットの小さなクルマに肩を寄せ合うように乗って、勝負どころのドロミテの峠に向かう。彼らは当然のようにオンナコドモは置いていく。商店街だけに肉屋がいて、酒屋がいて、持ち寄った食材でバーベキューをする。だからジロ・デ・イタリア沿道の年齢層は極めて高く、男性率はとても高い。

バカンス時期に行われるツール・ド・フランスはオンナコドモの比率が高くなるが、欧州ロードシーンはこうしてオヤジ率が高い。そんな沿道ばかりを知る欧州レーサーが日本に来たら当然ビックリするはずだ。

2014年に入って日本のガラパゴス化はさらなる進化を遂げた。いわゆる『弱虫ペダル』のファン層がリアルロードレースに足を向け始めたからだ。彼女たちは(女性が多い)若くて、そしてかわいい。ビンチェンツォ・ニーバリやラファウ・マイカなんか見たら黄色い歓声で大騒ぎだ。

「ツール・ド・フランスさいたま、いいよ!」
欧州で活躍するトップレーサーたちが日本に来たがるわけだ。

《山口和幸》

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