【澤田裕のさいくるくるりん】事前のプランニングもサイクリングのお楽しみ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】事前のプランニングもサイクリングのお楽しみ

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彦根から坂を上った先、河内の風穴近くにて。琵琶湖の近くには趣のある風景が随所に
彦根から坂を上った先、河内の風穴近くにて。琵琶湖の近くには趣のある風景が随所に 全 5 枚 拡大写真
サイクリングに出かける際、特にアプローチに鉄道を利用するときや泊まりがけとなるときは、事前にしっかりとした計画を立てると時間のロスがありませんし、費用を安く抑えることもできます。

僕はこの計画を立てるのが大好きで、サイクリングの本番より楽しいといっても過言ではありません。そこで今回はプランニング法について紹介しましょう。

まずは昭文社のマップルのように広範囲を見渡せる紙地図を開き、これまでに走ったことのない場所や興味のひかれる場所を探します。5月の信州旅行では名峠としてサイクリストに知られ、一度は訪れてみたかった飯田峠と大平峠を越えることを思い立ちました。ところが上り口となる長野県飯田市にはJR飯田線の駅があるとはいえ、その路線は所要時間がかかることで有名。そこで鉄道はJR中央本線の岡谷駅までとし、天竜川に沿って伊那路を下る区間もサイクリングに組み入れることとしました。

2010年7月の山陰旅行のように、夜行寝台特急「サンライズ出雲」に乗ることありきで、それに合わせて計画を立てたこともあります。このときは鳥取県の内陸部、絶壁の窪みに建てられた三仏寺の投入堂にも行きたかったため、近くの三朝温泉に宿を取り、そこからさらに人形峠を越えて中国山地を横断しました。山陰地方からの帰路は限られますが、峠を越えた山陽地方からなら選択肢が広がり、運賃も安くなります。

健脚であれば1日で走りきる琵琶湖一周も連休を利用して3泊とし、交通量の少ない細い道を選ぶのはもちろんのこと、針江生水の郷や古い家並の残る堅田、仰木の棚田、多賀大社、河内の風穴などあちこち寄り道もしました。仰木や彦根では現地の祭りにも遭遇。神馬を交えての行列は見応え十分でした。

走る経路の選定は、もっぱら「グーグルマップ」頼みです。起点と終点を指定し、経由地点を追加すれば、それらを結ぶ最短の経路が示されます(自転車でも走れない山道や階段が選ばれることも!)。走ってみたい道や寄ってみたいところが経路に含まれていないようなら、そこを通るよう微調整をします。確定した経路のデータはGPX形式に加工(詳細は「グーグルマップ、GPX」という検索ワードで示されるサイトを参照のこと)。それを「ルートラボ」に読み込めば高低図が表示され、難易度の確認が簡単にできます。さらに自転車に取り付けるGPSに読み込めば、現地の道案内にも使えます。

行き帰りの鉄道路線や泊まる宿の選定にもネットを利用。自転車を担いでの乗り換えはなるべく避けたいので、その回数の少ない経路を選び、乗り換え時の待ち時間が少なくなるように予定した時刻の前後数本もチェックします。宿は毎日の料金が明示されていますから、休日前でも料金が変わらない宿と変わる宿とをうまく使い分け、得になるよう工夫します。前回のコラムに記したとおり期間限定の特典もありますから、アンテナを張る努力を怠らないようにしましょう。

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