もう太陽も沈み周囲が暗くなっているにも関わらず、最終直角コーナーからスタート&ゴール付近までの数百メートルにかけて大会の興奮が残る多くのファンが残っていた。レースを終えた選手がさいたまスーパーアリーナから宿泊先のホテルへ帰る時にそこを通るのを待っているのだ。
彼らは優勝したキッテルが帰ってくるのを見つけるとレースの時のように再び盛り上がり、次々とキッテルコールを送る。キッテルはそれに応えてファンサービス。時折ペダルを踏むのを止め、ファンの差し出すグッズなどにサインをする。それを幾度も繰り返し、熱い声援を独り占めしながらキッテルはホテルへと帰っていった。
キッテル自身もInstagramで動画と写真を投稿している。本場ヨーロッパにも負けない日本のファンの盛り上がりは世界のトッププロに驚きと感動を与えた。
ちなみにキッテルが会場の往復で背負っていたリュックは女性ファンによる手作り品だ。その女性はジャイアントのジャージ風にデザインしたキッテルTシャツも作ってファン仲間「キッテル心の友の会」の8人と一緒に応援。キッテル心の友の会のファンたちはペンダントやシールも作成し、ジャイアントの選手たちに届けた。