【LONDON STROLL】欧州で進む自転車のインフラ化、パリ、ロンドン、ミラノ…10年後の自転車ライフは | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【LONDON STROLL】欧州で進む自転車のインフラ化、パリ、ロンドン、ミラノ…10年後の自転車ライフは

オピニオン コラム
【LONDON STROLL】欧州で進む自転車のインフラ化、パリ、ロンドン、ミラノ…10年後の自転車ライフは
【LONDON STROLL】欧州で進む自転車のインフラ化、パリ、ロンドン、ミラノ…10年後の自転車ライフは 全 6 枚 拡大写真
日中の車やタクシー、バスなどでの移動は、渋滞が日常茶飯事のロンドンでは、到着時間の予想が難しい。結構近い位置関係だというのに、地下鉄だと意外と時間がかかって、乗り換えが面倒な時も。

以前は便利だったスクーター等のモーターバイクも、最近は町中のモーターバイクの駐車代や路上駐車の取締りが厳しくなった為に、利用しづらくなったのも事実。

そんな時、自転車だとピンポイントで移動できて、便利だと思いませんか?最近日本でも駅でのレンタル自転車が増えつつありますが、もっと進んだシステムがヨーロッパで既に導入されています。

イギリス・ロンドンでは、レンタサイクル・システム、通称「バークレーズ・サイクルハイヤー」があります。現ロンドン市長、ボリス市長の発案で導入されたため、多くの人たちはボリス・バイクと呼び、これさえあれば雨天でない限り、ロンドンの中心地での移動の際は、地下鉄やバスに頼る必要はありません。英語で「バイク」は自転車のことで、我々日本人が呼ぶオートバイは「モーターバイク」です。

この様なレンタサイクル・システムは、朝夕の通勤や通学、ビジネスでの移動、買い物、さらに観光客にもよく利用されています。朝や夕方の通勤時間帯だと、ステーションに自転車が全て出払っている事や、目的のステーションが満車で、自転車を返却できない事もあり、追加料金を取られないために余裕を持って行動しないといけないのがちょっと問題です。

フランス・パリでは、レンタル自転車「ベリブ(Velib)」のシステムがロンドンよりも早く2007年に導入されています。以来、今やパリジャン、パリジェンヌたちの“足”として欠かせない存在に。まさしく、世界最大のレンタル自転車システムよ呼ばれるだけの存在感があります。

ほぼ同様の自転車システムは、イタリア・ミラノにもあり、「bike Mi」という名称で 親しまれています。自転車を借りたい時に借りて、返したい時に返すだけ、 利用方法はパリのヴェリブとほとんど同じです。

そして先日、南仏・北イタリアの街々を訪れて驚いたのが、地方都市であるニースにもマルセイユにも、そしてイタリアの小さな町フィナーレ・リグレにも、同様のシステムでレンタル自転車があります。大都市限定ではなく、地方の港町まで浸透している「レンタル自転車システム」には、とても関心しました。

ロンドンでは、以前のコラムでもご紹介した 「SkyCycle」構想が検討中です。ロンドンの既存の鉄道網に沿って全長136マイル(約220km)、幅15mで走る自転車専用の高速道路とでも言うべき新たな道路構想です。

まさに今、世界で自転車ライフが新しいライフスタイル・街作りの中心になりつつある様に感じます。10年後にはどのくらいの人々が自転車ライフを楽しんでいるのか?想像を超えたスピードで浸透していきそうで、今から楽しみで仕方がありません。

旅行でヨーロッパを訪れた際は、その街のレンタル自転車に乗って観光してみて欲しいです。今までとは違った街の楽しみ方ができるはずですからね。

《Takaharu Osako》

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