【サイクルモード14】市販品にはないアイデアが面白い! 東京サイクルデザイン専門学校の生徒による作品展
スポーツ
まとめ
東京サイクルデザイン専門学校による展示の中心は3年生が3人1組で作った「働く自転車」だ。奇抜なデザインの自転車たちに「何だこれ?」と目を奪われ、じっくり観察するとたくさんのアイデアが盛り込まれていることに気づく興味深い展示だった。
トレイルなどの路面メンテナンス用に考案された「digger」。スコップ、ナタ、ノコギリ、水の散布機をフレームに装備している。スコップはリアフェンダーも兼ねているのがミソ。悪路走行に備え、フレームの耐久性を高めるためパイプ選びから工夫をしている。
稲の苗を運搬するための自転車「cube」は三輪車。フロントカーゴは苗箱の規格に合ったもので、90度に設計されたヘッド角によりコーナーでも水平を保ち安定して運べる。カーゴの三つ又ラグはハンドメイドだ。レザーグリップなど細かいところにも気配りが感じられた。
災害時に車が使えない状況下での使用を想定した「RAGGED CRADLE」はワンタッチで取り外せる担架を装備した自転車。ヘッド角は6度ほど傾く設計で、安定性と操縦性を両立している。ブレーキにはパーキングストッパー機能を搭載。
レースなどで故障した自転車へ駆けつけて修理が行える「FIX」は、フレーム自体がメンテナンス台になる。工具や修理部品を積むのはもちろん、木製カーゴにはホイールの振れ取り台も収納できる。長くなったホイールベースはフォークオフセットをマイナス数値にすることで操縦性をよくしている。
これらの自転車は構想からおよそ2カ月から3カ月の期間で作られた。発想が面白いものでも、自転車としての安全性などがクリアできないと先生の許可が下りない。
そのほかにも課題で取り組んだロードバイクやミニベロ、3Dプリンターによるリアリフレクターなど市販品には見られない個性が感じられる作品が並んでいた。会場の壁際、端のほうにあったブースだが多くの来場者が訪れ、作品に感心しては対応してくれる生徒たちに質問を投げかけていた。
2015年2月には東京都内で3年間の集大成となる卒業制作展が実施される。今回興味を持った人や見逃してしまった人は要チェックだ。
《五味渕秀行》
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