【ボクシング】終わらないクリチコ時代、王者ウラジミールがKO防衛「いつまで続くやら」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ボクシング】終わらないクリチコ時代、王者ウラジミールがKO防衛「いつまで続くやら」

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ウラジミール・クリチコ 参考画像(2014年1月14日)(c)Getty Images
ウラジミール・クリチコ 参考画像(2014年1月14日)(c)Getty Images 全 2 枚 拡大写真
日本時間11月16日にドイツのハンブルクで世界ヘビー級タイトルマッチが行われ、3団体統一王者ウラジミール・クリチコが挑戦者クブラト・プレフを5ラウンドKOで下し、WBA7度、WBO13度、IBF17度目の防衛を果たした。

元WBC、WBO王者で現キエフ市長の兄ビタリとともに、長くヘビー級を支配するクリチコ政権打ち立てたウラジミール。兄がリング去ったあとも弟は王座を守り続ける。

珍しく序盤から前へ出てくるクリチコに対し、プレフも得意の左を突いて対抗する。これが当たる場面も見られ、らしくない戦いぶりと合わせクリチコが何かを焦っていると感じさせた。

それでも強烈な左フックでクリチコは1回にダウンを奪う。立ち上がったプレフは何でもないとジェスチャーするが、ダメージは隠せない。一気に畳み掛けようと前へ出たクリチコは、再び左フックでダウンを奪う。

この後もジャブを突く距離ではプレフも互角の差し合いを見せ、左が何度かクリチコの顔面を捉える。だが左フックという強烈なオプションがある王者は、徐々に挑戦者を追い詰めていく。

試合が決まった5回も一瞬の攻防だった。プレフはワンツーを打ちながら前に出る。右が顔面を捉え、返しの左でクリチコの顎が上がる。追撃を避けるためクリチコはクリンチで逃れた。

直後。

ブレークから再開した試合はクリチコの強烈な左フック一発で終わった。ゆっくりマットに沈んだプレフの巨体は、立ち上がる意思を見せるものの首から下が言うことを聞かない。

5回KO負けの結果以上にプレフも善戦したが、得意の左を突いて削る作戦ではなく、試合序盤から前へ出て左フックを振り回すクリチコの攻めに意表を突かれたか。

ウラジミールが最後に敗れたのは今から10年以上前の2004年4月。以降は危なげない戦いで、ときに退屈なチャンピオンと揶揄されながらも、対戦相手を寄せ付けない連勝街道ひた走ってきた。

この結果にファンは、

「ほとんど左のさしあいだったな」
「10年負けないヘビー級王者って、もう人じゃない気がする」
「ヘビー級のクリチコ時代はいつまで続くやら」
「38歳でも長い左のおかげで余裕の勝利だな」
「敵なし。ライバルがいない」

世界タイトルの連続防衛記録は“褐色の爆撃機”と呼ばれたジョー・ルイスが持つ25回。現在38歳のクリチコがその記録に並ぶのは難しいかもしれないが、どこまで近づけるか。

《岩藤健》

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