発端は11月18日にアルゼンチン紙のインタビューに答えたメッシが、「自分の意思が通るなら、ずっとここにいたい。だがときには思い通りにいかないこともある」と発言したことだ。人々はこれをメッシ移籍の可能性と読み、スペイン紙も大々的に報じた。
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リオネル・メッシ(左)(c)Getty Images
メッシの父は「根拠がない話。人々は自分の読みたいように読む」と否定した。それでも騒動は収まる気配を見せない。
既にメッシが移籍するなら、ここが候補だろうと具体的なクラブ名がピックアップされている。バルセロナとの間に長期契約を残すメッシ獲得には、約370億円とも言われる高額の違約金が必要となる。支払えるクラブは世界でもそう多くない。
フランスではチャンピオンズリーグ優勝を目標に掲げる、パリ・サンジェルマンがメッシ獲得に乗り出すのではと言われている。イギリスの大衆紙はマンチェスター・シティなど、プレミアリーグのクラブを複数挙げている。
特にシティは元スペイン代表で、バルセロナとも縁が深いベギリスタイン氏がスポーツディレクターを務めており、チームにはアルゼンチン代表アグエロもいることから、金額面の折り合いがつけば最も獲得に近いチームとされている。
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リオネル・メッシ(c)Getty Images
具体的な話は何ひとつないまま、噂だけが独り歩きし大きくなっているメッシの移籍報道。日本のファンはどのように見ているのか。
「だんだん話が膨張していくなぁ」「他リーグでのメッシも見てみたいけどさすがに移籍はないだろなー」といった冷静な意見から、「メッシがいないバルサなんて考えられない」といったファン、さらには「チェルシーかシティあたりかな」「メッシがPSGにいったらまたズラタンとフォーメーションで衝突しそう」といった移籍後の移籍後のイメージをするコメントまで多岐にわたる。
発言の真意を深読みし過熱する報道。メッシ本人の口から否定されるまで収まりそうにない。