【欧州サッカー】若さだけが理由ではない…アーセナル、マンUに1-2で敗れる | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【欧州サッカー】若さだけが理由ではない…アーセナル、マンUに1-2で敗れる

スポーツ まとめ
11月22日に行われたアーセナル 対 マンチェスター・ユナイテッド(c)Getty Images
11月22日に行われたアーセナル 対 マンチェスター・ユナイテッド(c)Getty Images 全 4 枚 拡大写真
2014-15プレミアリーグ第12節、11月22日に行われたアーセナル(ARSENAL) 対 マンチェスター・ユナイテッド(MANCHESTER UNITED、以下MAN U)の一戦は、1-2でまたARSENALが敗れた。

共に多くの負傷者を抱える両チームの先発は、ベストメンバーとは決して言えなかった。しかし、プレミアリーグを代表するチーム同士の一戦は決して色あせる事は無い。

まず主導権を握ったのはARSENAL。

得意のポゼッションを駆使し、ALEXIS SANCHEZ、 JACK WILSHERE、 ALEX OXLADE-CHAMBERLAINが決定機に絡み、その都度私も席から立ち上がったが、相手ゴールキーパーのDAVID DE GEAに幾度となく阻止され、決めるべきところで決められないARSENALの状況が続く。特に印象的なシーンは、SANCHEZが必死にゴールキーパーまでボールを追いかけ、チームで奪ったボールを最後はWILSHEREへとつないだが、残念ながらこのビックチャンスを決められなかった。

後半開始早々にもアーセナルはALEX OXLADE-CHAMBERLAINから長いパスが左サイドでフリーのDANNY WELBECKに通り独走。またしてもチャンスを迎えたが、ペナルティーエリア左からのシュートはMAN Uゴールキーパーに止められてしまう。


11月22日に行われたアーセナル 対 マンチェスター・ユナイテッドで痛むJack Wilshere(c)Getty Images

その後、アーセナルのWILSHEREが相手のタックルを受けて足を痛めるハプニング。私の周りのサポーター達からは今シーズン絶望ではと嘆く悲鳴が聞こる。なんとか立ち上がり歩いてピッチを出る際には、アーセナルサポーターから “Super. Super Jack super. Super Jack super. Super Jack super Jackie Wilshere!”の大声援。しかし結局その後一度は戻ったが、またプレー中に座り込みSANTI CAZORLAと交代。アーセナルの中心選手であり、 過去にもケガで長い間プレーできなかっただけに心配だ。

スコアが動いたのはこの直後。 MAN UのASHLEY YOUNGが 左サイドからゴール前のMAROUANE FELLAINIをめがけてクロスを入れる。すると、ハイボールに 反応したARSENALのKIERAN GIBBSとゴールキーパーのWOJCIECH SZCZESNYが激しくぶつかりながらもSZCZESNYがクリアー。ここに走り込んできたMAN UのANTONIO VALENCIAがシュートを放つ。 コースは外れていたが、不運にも起き上がる途中のGIBBSが出した足に当たり、自陣ゴールへと吸い込まれる。悪い流れが続いていたMAN Uがオウンゴールで先制する。

ゴール直前の接触でARSENALゴールキーパー・SZCZESNYが、プレー続行不可能で二度目の選手交代が必要になったARSENAL。その後も、ARSENALが試合を支配するもののなかなか同点弾はなかなか決まらない。77分には、負傷から戻ってきたGIROUDを投入して、ついに勝負に出たが、ゴールを奪う事ができないまま時間は刻々と過ぎていく。

すると85分、前掛かりとなったARSENALからMAN Uが自陣でボールを奪うと、 FELLAINIが素早く前線を走るANGEL DI MARIAへパス。数的優位でパスを受けたDI MARIAが左前方にボールを送り、WAYNE ROONEYがしっかり仕留めた。


11月22日に行われたアーセナル 対 マンチェスター・ユナイテッド(c)Getty Images

完全に狙われていた。何回も何回もカウンターでやられ勝利を逃してきたARSENAL。なぜあそこにカウンターを警戒した守備陣がいないのか。まだアディショナルタイムも入れても10分もあり、0-1と言う状況の中での展開だった。

今シーズンここまで調子の上がらないARSENALを象徴したシーンなのかもしれない。

0-2となり、席を離れるサポーターが多い中、選手のトラブルでプレーが止まる時間が長かったため、アディショナルタイムが8分と表示されスタンドが響めく。十分に時間はあったが、焦る気持ちが前に出て、チームとしての攻撃が機能しない状況が続く。

95分にARSENALのキャプテンMIKEL ARTETAからのパスを裏に走って受けたGIROUNDが、ペナルティーエリア左の外から左足でハーフボレー。ゴール左上に決まり、一矢報いるのがやっと。リーグ序盤で負傷したOLIVIER GIROUDが予定よりも早く復帰しゴールを挙げた事が唯一サポーターにとっても嬉しいニュースであると、悔し紛れに言うしかない試合結果となった。


11月22日に行われたアーセナル 対 マンチェスター・ユナイテッド (c)Getty Images

若い若いと言われ勝てなかったARSENALは過去の事。若さだけを理由に最近の敗戦を片付けることはできない状況にある。昨シーズンもMAN U相手に1分け1敗。この試合、大半の内容は決して悪くないが、悪い試合内容でも勝ち点を積み重ねるチームが厳しいプレミアリーグを勝ち抜いていく。そのためには今以上にチーム全員で激しく守備をする必要性がある。

ただ、プレミアリーグを戦い抜く守備陣のメンバー不足は事実だ。ケガもあり、厳しい台所事情なのは解るが、それでも豊富なARSENAL攻撃陣の土台を支えるだけの守備陣が脆弱と感じるのは私だけだろうか。

新しい選手を買えば良いと言う訳ではない。が、毎年値段が上がる観戦チケットを考えれば、1月に守備的な数名の選手を補強するなどし、サポーターに夢を見させてほしい。

《Takaharu Osako》

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