【プロ野球】オリックス・金子、ポスティング断念…ルールと品位の問題でファンも賛否 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【プロ野球】オリックス・金子、ポスティング断念…ルールと品位の問題でファンも賛否

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金子千尋(2014年11月14日)(c)Getty Images
金子千尋(2014年11月14日)(c)Getty Images 全 3 枚 拡大写真
オリックスの金子千尋投手は、11月24日のファン感謝デーに参加し、今季オフのポスティング制度を利用したメジャー挑戦について、断念する意向を語った。

2014年は最多勝と最優秀防御率に加え沢村賞も受賞し、まさに選手として一番良い時期での渡米となるはずだった。しかし金子はまだ国内FA権しか持ってない身。海外移籍にはポスティング(入札)制度の利用を球団に認めてもらう必要あった。だがオリックスはエースの流出に断固として首を縦に振らない。

そこで金子が取ったのは保有する国内FA権を行使し、国内他球団へ移籍するかポスティング制度を認めるかの2択を迫る方法だった。

ルール上は問題ない。多くのファンがこのままオリックスを出ると思った。それが一転して今季のメジャー挑戦断念という結果に。


金子千尋(2014年11月14日(c)Getty Images)

金子が国内FA権行使した当初から、複数の球団が獲得に意欲を示してきた模様。来季オフにポスティングでのメジャー挑戦を認める条件があったとの向きが強い。

だが、こうした移籍には批判も根強く、ルール上の問題はなくとも仁義にもとる、という声があった。金子を変則的な形で獲得した場合、それが先例となり今後また同じ格好でメジャーを視野に入れる選手が出る可能性がある。そのとき金子を獲得した球団は、果たしてどのような対応を迫られるのか。

オリックスとの交渉材料に使われるのを良しとしないプライドの問題もあったろう。当初想定されたよりも、他球団の出足は鈍かった。

突然のメジャー断念にファンも反応。「金子千尋、オリックス残留? これは来年優勝やな」「金子残留ならオリ優勝当確だわ」など、国内に残るなら残留が最有力と見るファン、「沢村賞取った今が一番の売り込み時だと思うけど…」「残留ということはメジャーしばらく諦めるのか」。オリックスは来年も基本的にポスティングを認めない方針で、残留となればFA権が再取得できる4年後まで金子のメジャー挑戦はなくなると見るファンも。

他球団のエースを横取りした上に、1年後20億円で売り払う球団はない、と、遠回しに国内11球団を牽制したオリックスに対しては「ルール上問題無い行為を品位だの道義だので善意を強要している」などの意見も投稿されている。

メジャー挑戦を断念したことで、これまで静観してきた球団も争奪戦に参加する構えを見せ始めた。現状ではオリックス残留が最有力と見られるが、果たして金子は来季どの球団で開幕を迎えるのか。

《岩藤健》

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