【格闘技】所英男らを輩出した格闘技イベントZSTで10代ファイターが大活躍 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【格闘技】所英男らを輩出した格闘技イベントZSTで10代ファイターが大活躍

スポーツ まとめ
18歳・プロ無敗の柏崎剛が一本勝ちでタイトル挑戦をアピール
18歳・プロ無敗の柏崎剛が一本勝ちでタイトル挑戦をアピール 全 3 枚 拡大写真
大晦日の格闘技イベントDynamite!!やHERO'Sなどで活躍した所英男ら、数々の強豪選手を輩出している総合格闘技イベント「ZST」(ゼスト)。そのZSTが11月23日(日)東京・ディファ有明で旗揚げ12周年記念興行「ZST.43」を開催した。

2002年11月23日に旗揚げしたZSTはプロのトップ大会を頂点に、トップ大会のセカンドステージとして小規模会場で行うSWAT!シリーズを定期開催。それらプロ部門をアマチュア大会PRE-STAGEが支えるピラミッド構造が確立されている。

またZSTではただ勝ち負けにこだわるのではなく“アグレッシブな試合でファンを楽しませる”というコンセプトを掲げている。アマチュア大会からプロまで続く道筋、そして個性を育てる大会のコンセプトが、ZSTを人材の宝庫としている所以だ。


18歳、今回がデビュー戦の坂巻魅斗、ベテラン相手に一本勝ち 撮影:中村拓己

続々と新しい選手が頭角を現すZSTで特に目立っているのが10代後半~20代前半のファイターたちの台頭である。12周年大会でもタイトルマッチを除く後半戦(第6試合~第13試合)出場選手のちょうど半数にあたる8選手が25歳以下で占められた。

その中でインパクトを残したのは1996年生まれの18歳・柏崎剛と坂巻魅斗だ。

坂巻は幼少期に極真空手を学び、中学2年生でシドニー五輪レスリング日本代表の宮田和幸率いるBRAVE GYMに入門。ZST初参戦で、プロ12年・30戦以上のキャリアを誇るベテラン澤田健壱と対戦したが、1R序盤からはつらつとした動きで躍動。テイクダウンを狙いながら、澤田が身体を起こしたところにフロントチョークを極めた。

見事な一本勝ちでZSTデビューを飾った坂巻は「すごく緊張したけど一本勝ちできたので良かったです」と初々しく語る一方「これからはZSTフライ級を荒らしていくんでよろしくお願いします!」と堂々宣言した。

そしてプロデビューから11戦9勝2分と無敗の快進撃を続ける柏崎は、8月大会でタイトルマッチを経験したばかりの渡辺竜也と対戦。過去最強の相手と言ってもいい渡辺と相対した柏崎は1Rからテイクダウンとグラウンドのパンチで渡辺を圧倒、2Rには渡辺をパンチでKO寸前まで追い込むと、最後は「一本を極めて勝つのが柏崎剛」とフロントチョークで渡辺からギブアップを奪った。

無敗記録を12とした柏崎は「タイトルマッチをやらせてください」と、この大会のメインイベントで4度目の防衛に成功したZSTバンタム級王者・藤原敬典に宣戦布告。「チャンピオンは強いけど、絶対にベルトを獲ります。10代のうちにベルトを獲れば、他の選手とは違うところを見せられると思う」と10代での王座戴冠で他の選手との格の違いを見せると言い切った。


来年2月には22歳の王者・八田亮(左)と20歳の挑戦者・伊藤盛一郎のタイトル戦も決定 撮影:中村拓己

また来年2月22日のZSTディファ有明大会ではZSTフライ級王者・八田亮(23歳)と挑戦者・伊藤盛一郎(20歳)のタイトルマッチも決定。かつて地上波テレビで大会が中継され、さいたまスーパーアリーナ規模の会場で大会が行われることが少なくなった日本の総合格闘技だが、可能性を秘めた若いファイターたちは熱い戦いを繰り広げている。彼らが総合格闘技の未来を照らしてくれるに違いない。

■「ZST.43」本戦試合結果

メインイベント(第15試合)/ZSTタイトルマッチルール/バンタム級タイトルマッチ(61.2kg以下) (5分5R)
○藤原 敬典(スピニングガレージ)
vs
×倉岡 幸平(蒼天塾)
(3R4分28秒 TKO)※パウンドによるレフェリーストップ

セミファイナル(第14試合)/ZSTタイトルマッチルール/第三代フェザー級王者決定戦(65.8kg以下契約)(5分5R)
○加藤 惇(キングダムエルガイツ)
vs
×森 興二(X-ONE GYM 湘南)
(2R3分30秒 裸絞め)

第13試合/RINGSルール/61.2kg以下契約(5分3R)
○柏崎 剛(K-PLACE埼玉格闘技道場)
vs
×渡辺 竜也(RINGS/MAX GYM)
(2R3分32秒 フロントチョーク)

第12試合/RINGSルール/65.8kg以下契約(5分2R)
○檜山 勇斗(パラエストラ川崎)
vs
×関 鉄矢(SONIC SQUAD)
(2R5分00秒  判定 2-0)

第11試合/RINGSルール/56.7kg以下契約(5分2R)
○上原 佑介(マルワジム横浜/team roial)
vs
×伊達 聡(Team DATE)
(2R5分00秒 判定 3-0)

第10試合/RINGSルール/84.0kg以下契約(5分2R)
△NAKADAI(リバーサルジム横浜グランドスラム)
vs
△サラリーマンシバター郎(パンクラス P’s LAB 横浜)
(2R5分00秒 判定 0-1)

第9試合/RINGSルール/70.3kg以下契約(5分2R)
×山本 裕次郎(リバーサルジム新宿 Me,We)
vs
○有村 脩也(U-FILE CAMP 登戸)
(2R5分00秒 0-3)

第8試合/RINGSルール/55.0kg以下契約(5分2R)
×澤田 健壱(パラエストラ東京)
vs
○坂巻 魁斗(BRAVE GYM)
(1R3分8秒 フロントチョーク)

第7試合/RINGSルール/65.8kg以下契約(5分2R)
○樋沼 朝光(RIKI GYM)
vs
×金井塚 信之(リバーサルジム東京スタンドアウト)
(2R5分00秒 判定)

第6試合/GT-Fルール/62.0kg以下契約(5分2R)
△牧野 仁史(リバーサルジム東京スタンドアウト)
vs
△伊藤 盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)
(2R5分00秒 ドロー)

第5試合/ZSTルール/70.0kg以下契約(5分2R)
×太田 裕之(OFC)
vs
○上田 厚志(骨法烏合会矢野卓見道場)
(2R1分59秒 アームロック)

第4試合/ZSTルール/55.0kg以下契約(5分2R)
×竹中 慎(パンクラス P’s LAB 東京)
vs
○榛葉 善也(マスタージャパンMMA)
(1R4分47秒 腕ひしぎ十字固め)

第3試合/ZSTルール/65.0kg以下契約(5分2R)
○太田 洋平(Brightness)
vs
×馬場 高広(リバーサルジム横浜グランドスラム)
(1R1分44秒 ヒールホールド)

第2試合/ZSTルール/61.2kg以下契約(5分2R)
○上田 貴央(パラエストラTB)
vs
×野沢 零羽(和神会)
(2R1分37秒 アームロック)

第1試合/ZSTルール/61.2kg以下契約(5分2R)
○早坂 俊明(パラエストラ川崎)
vs
×平田 純一(STL-OFC)
(2R0分50秒 アンクルホールド)

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