今季ダイヤモンドバックスとヤンキースで32試合に登板し、10勝15敗で防御率4.05の成績を残したマッカーシー。ドジャースでは先発4番手の役割を期待すると見られる。
ドジャースの地元で育ったマッカーシーは、子供のころ憧れていたチームでプレーできる喜びを語り、来季に向けモチベーションが上がっている。
ドジャースは同じくヤンキースからフリーエージェントになった黒田博樹に、単年18億円程度のオファーを出すのではと言われてきたが、マッカーシーとの複数年契約がまとまったことにより、事態は難しくなった。

黒田博樹 参考画像(2014年9月9日)(c)Getty Images
来季40歳になる黒田の他チーム移籍はないだろうと踏み、クオリファイング・オファーを出さなかったヤンキース。18億円は高いと見たが、もともと言われていた単年13億円程度の契約なら、用意できない額ではない。
ヤンキースの先発投手陣はまだまだ人手不足。エースのサバシアは度重なる怪我で今季ほとんどメジャーで投げられなかった。投球を見ても全盛期のキレがないのは否めない。ピネダも故障で長期離脱が続いた。ノバは肘の靱帯再建手術を受け、復帰時期はオールスター前、早くても5月と言われている。
今年のFA市場にはタイガースからサイ・ヤング賞投手マックス・シャーザーも出ているが、高齢選手との長期契約が多く残るヤンキースは、見た目ほど自由に使える資金がない。高額オファー必須の争奪戦で勝ち残るのは難しい。
「シャーザー獲れなかったらクロダも再契約って流れになるんかな」「カープが獲得という可能性も出てきた…と言えなくもないのかもしれないかもしれない」と、不自然なほど具体的な話が出ない黒田の去就には、広島復帰も含め期待や願望混じりの声が多数寄せられている。

ブランドン・マッカーシー 参考画像(2014年9月17日)(c)Getty Images
大型補強のニュースが聞かれないヤンキースにファンも「勝ち 9~10減ったな...キャッシュマン ヤンキース潰す気か!」「マッカーシーに出ていかれてもう終わりかけてる」「ヤンキースがここまで落ちぶれるとは… 」など、来季も光が見えないと嘆くばかり。
チームは不良債権化したベテラン選手を多く抱えており、こうした選手の契約が片付かないことには取れる手も限られる。まだ数年は厳しい戦いが続きそうだ。