【ボクシング】ついに無敗の怪物がタイトル挑戦、ワイルダーの真価が問われる
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
オリンピック銅メダリスト、プロ転向後も32戦32勝32KOのワイルダー。デビューから全試合4ラウンド以内のKO勝ち。ディフェンス技術が向上した現代ボクシングでは、驚異的と言うほかない数字だ。だが、これまで世界ランク上位選手との試合がないなど、本当に強いのかと疑問視する声も根強い。
対するスティバーンもプロ戦績は26戦24勝(21KO)1敗1分け。高いKO率を誇るハードパンチャーだ。身長は188センチと203センチのワイルダーに劣るが、多彩なコンビーネーションを持ち連打で試合を決める。
かつてボクシングのヘビー級王者と言えばアメリカの天下だった。しかし現在、アメリカ国籍のヘビー級王者は、2007年6月に陥落したシャノン・ブリッグスを最後に出ていない。一時はクリチコ兄弟を筆頭に旧ソ連圏出身のボクサーに独占されるなど、アメリカは厳しい時代を過ごしている。
ワイルダーには、お家芸復活の期待も掛かる。「是非チャンピオンになって、その次にクリチコぶったおしてほしい!」「タイソン・フューリーとの新世代へビー級コンビを組めるといいな」「クリチコに勝てるかもしれない希少な選手」「デカイ上に器用で回転力もあって、めっちゃ強い」など、この試合に勝って次はクリチコだとファンは望んでいる。
ワイルダーと言えば2014年にはSNSで長く粘着行為を繰り返してきた男をジムに呼び、怪我をしても法的な責任は問わない書類にサインさせた上でスパーリング行うなど、リング外でも何かと話題の多い男。
単なるお騒がせ男で終わるか、本物のチャンピオンになれるかの分水嶺となる一戦が迫る。
《岩藤健》
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