またパネルがタッチパネルになり、よりいっそう操作性が高まった。特に、文字入力が飛躍的に簡単になり、知名検索が楽になった。価格は59,800円(税抜)。
■あらゆるサイクリストに対応
Edgeシリーズは幅広いサイクリストのために開発されている。気楽にポタリングからロングライドのツーリング。そしてアスリートのための強力なトレーニングサポーターにもなる。
ところで810Jの“J”は日本語対応を意味する。“J”の付かない810は日本語対応ではないので、価格的には安い。英語が堪能な人にはかまわないが、堪能でない人には絶対に“J”の日本語版をお勧めする。操作は特に問題はないものの、地図上の知名の認識が英語では大幅に遅れ、少しも楽しくない。やはり日本人は漢字表記なら、知名を一目で認識、理解が出来、ストレスが全くない。
■見やすい画面
何時もながらGarminで感心するのは画面の見やすさ。
日中の直射日光でもくっきり見えるし、夜間はバックライトでこれもまたくっきり。ストレスがない。バックライトは画面タッチで設定時間の間点灯し、また曲がり角などでは事前に点灯してくれる。
画面サイズは3.8cm×5.6cmのカラーTFT仕様。雨天でもほとんど使用可能だ。
■グローブでも操作可能
自転車専用として特に嬉しいのが、操作性の良さだ。ボタンやタッチパネルで単純に操作可能で、今回の810Jのタッチパネルはグローブをはめたままでも操作可能だ。
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■嬉しいWEBに記録が残る。
自分の走りの軌跡を振り返り、達成感を楽しむためのアイテムとすれば満足度が高いのがEdgeシリーズだ。810Jはクラウドの「Garmin Connect」にPCかスマートフォン経由でアップロード出来、自分の記録をいつでも見られるし、また友人たちとも共有できるのが嬉しい。苦労して漕いだ坂道を仲間と一緒に思い出させてくれる。
■キットには心拍計も同梱
Edge810Jのキットには810J本体の他に心拍計チェスとバンド、心拍計、スピード/ケイデンスセンサー、バーハンドルマウントが2種類、充電器などが含まれる。
■取り付けは簡単
スピード/ケイデンスセンサーの取り付けはタイラップでバイクのチェーンステーに止めるだけ。マグネットをリヤタイヤのスポークとペダルクランクに取り付けるだけだ。
ハンドルバーにはロングタイプのマウントをクランプのねじで締める。または、ゴムバンドで平らなマウントで止める。これも簡単。
■アラーム音でナビ
行き先を設定すると地図のナビ画面が標準に出る。曲がり角に来ると“ピッ”とアラームが鳴り、拡大地図が出て進行方向を指してくれるので、画面をいつも見ていなくてもとても判りやすい。また指示に従わないで進むと、直にリルートしてくれるのも有難い。
■地図画面の他に、嬉しいトレーニングページ
地図画面以外に、トレーニングページを多数もてる。これは数値だけの画面だが、スピードの他に現在時間、到着予定時間、残り距離、走行距離、ケイデンス、気温、心拍数などここに紹介しきれないほど多くのナビゲーションに必須なデータが表示可能。
このページは最大10項目で複数ページ任意に作成出来、スマートフォンのように指のフリックでページを次々にめくれるので楽しい。
私の場合は全体の目的地までの距離と時間などのナビゲーション情報のページと、ケイデンスや心拍などの身体のコンディション系のページ。それに勾配、高度、上昇、下降量などの山坂系のページなどに大別して利用している。また高度グラフも出るので過去の勾配が一目で見られるのも楽しい。
私がよく利用するのは、予定到着時刻だ。予約したお昼までに着くのかどうか。また残距離はどの程度か?日の入りの時間は何時か?
上りの勾配は? 今の高度は? 何メーター上ったのか? など知りたい貴重な情報を提供してくれるのでツーリングのペースを立てやすい。
消費カロリーも表示してくれるので途中の補給食などもどの程度必要なのかも読める。
更に、1kmごとに走行距離を拡大表示してくれるので、とても励みになる。
■アスリートに嬉しいバーチャルトレーナー、自動でラップタイムも。
トレーニングに使いたい場合、バーチャルの相手が一緒に設定したペースで走り、自分がどの程度遅れているのかも表示できる。
また、設定により周回コースの場合は自動的にラップタイムを表示してくれるのでトレーニングには便利なアイテムだ。
■楽しいGarmin Connect
PCで接続すると過去の全てのアクティビティ(走行記録)が見られる。
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ここでは地図上の軌跡、距離、時間、平均速度、標高差、カロリーが見られ、グラフで高度、スピード、心拍数、気温、ケイデンス、心拍数などが見られるのだ。
記録を見るだけではなく、次に行きたいツーリングのコースを作成するのも簡単。Googleなどのマップに書き込んで作る。作成したコースはすぐにそのまま810Jに転送出来、面倒な設定が不要なのだ。
■スマートフォンでライブ中継
Edge810Jとスマートフォンとをブルートゥースで接続させると、専用アプリから自動的にGarmin Connectにアップロードして許可された友人たちに現在何処を走っているのか公開できるのも楽しい。
■まとめ
Edge810Jは決して安くはないが、一度使うと豊富な情報量と使いやすさで満足する。また、GarminのカメラVIRBのリモコンとしても使えるのは便利。
一度使い出すと手放せない楽しいアイテムだ。
取材協力 GPSストア