アスタナのプロツアーライセンス、ドーピング事件調査でUCIが取り消し要求
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
アスタナは、ビンチェンツォ・ニーバリによって2014年ツール・ド・フランスを制したトップチーム。しかし同年、バレンティンとマキシムのイグリンスキー兄弟、練習生のイリヤ・ダビデノークらが禁止薬物陽性となった。
アスタナに対しては、ローザンヌ大学スポーツ科学研究所(ISSUL)がこれらのドーピング事件についてチームにどこまで責任があるか、チームのアンチドーピング文化、ポリシー、組織、運営体制に対する調査を行った。この調査は、アスタナの2015年ワールドツアー登録に付随した条件のひとつでもあった。
UCIは、ISSULが提出した広範囲にわたる調査報告書を注意深く検討。他の証拠と合わせて、アスタナが2014年12月にライセンス委員会に提示したポリシーや、組織構造と現実との間に大きな差異が明らかになったと判断し、ライセンス委員会にこの件を委託せざるをえない根拠があると確信した。
加えて、イタリア当局からパドバ検察が明らかにしたアスタナのメンバーに関するいくつかの証拠がUCIに渡され、これらもライセンス委員会へと送られた。
今後、アスタナのプロツアーライセンス取り消しは、ライセンス委員会の判断にゆだねられる。もしライセンス取り消しとなれば、ツール・ド・フランスなどのビッグレース出場がほぼ不可能になり、チームの存続すら危ぶまれるかもしれない。
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