夏場の気温が40度を超えるカタールでのW杯開催が決まったことで、サッカー関係者やファンからは懐疑的な声が出ていた。大会招致に関して不正な働きかけがあったとも疑われている。
FIFAがW杯を冬季開催にしようとしている。その情報が伝わると欧州のリーグ、クラブ関係者からは困惑の声が聞かれた。特に例年どおりの日程なら決勝がクリスマス近くになる点で、年末年始の過密日程で知られるプレミアリーグが猛反発。反対の声明を発表する事態となった。
だが猛暑のカタールでW杯を開催するなら、現実的にはこの案しかなく、当初カタール側が主張していた「エアコン完備のスタジアム」では不十分とされた。
FIFAのゼップ・ブラッター会長は「クリスマスまではやらない。決勝は18日ころ終わるだろう」と語っていたが、そのとおり日程が決められたようだ。
ファンからは、「もともと中東で真夏にできるわけないでしょ」「これはプレゼンで負けた他の国が黙ってない」「あらゆるリーグ、カップのカレンダーを変更する影響をFIFAは理解しているのか」「開催という事実を作ってからあとは押し付けるFIFA」「なんか無理を通せば道理が引っ込む的なやり方がAFCっぽいぞ」など、冬季開催に猛反発が出ている。
冬季開催となればカレンダー変更の影響は2022年だけに留まらない。前哨戦となるコンフェデレーションズカップはどうするのか。前年も特別日程でリーグやカップ戦を行うのか。FIFAは近くワーキンググループが話し合い、2019年~2022年の日程を決めるとした。
The FIFA Executive Committee confirmed a November/December event period for the 2022 #WorldCuphttp://t.co/SI7NscLygg pic.twitter.com/CT1qfQ2jPl
FIFAWorldCup (@FIFAWorldCup) March 19, 2015