まず質問されたのが世界ランキング5位というポジションについて。錦織は「この2、3大会は落ち着いてプレーできるようになった」と答えた。
「全豪やメンフィスでは、まだランキングに対して居心地の悪さは感じてましたけど、時間が経つにつれ自然と慣れ、そんなに考えなくなってきた。初心に戻れてるかなと思うので、そこまで重いプレッシャーはなくなってきた」
互いに勝ち上がれば準決勝で対戦するノバク・ジョコビッチ、今大会を欠場しクレーコートシーズンに照準合わせているロジャー・フェデラー。現在のテニス界を牽引するふたりの印象も語った。
「ふたりとも違う凄さを持っている。ジョコビッチは最強というイメージですね。どの大会でも優勝争いにいるし、苦しめられる選手もほとんどいない。フェデラーは良くない時期があったのに、また去年から活躍しだしてランキング2位の位置にいる。トップに行くには、こういう大変な選手に勝っていかないといけないなと思いました」
最後に今大会で優勝する可能性を聞かれ、難しいが可能性はあると答えた。
「まだまだマスターズで優勝するのは大変だなというイメージのほうが大きいですけど、この大会は良いプレーも自然とできていると思うので、可能性はあると思います」
錦織の初戦は1回戦を勝ち上がったミハイル・ユージニーに決まった。ロシア出身の元世界8位。ふたりは過去に1度だけ対戦し、そのときはユージニーが勝っている。
試合は現地3月28日（日本時間29日）予定。
