【自転車ロード】ドーピングに揺れるアスタナ、ライセンス問題が間もなく決着へ
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
昨季アスタナでは所属選手のドーピング違反が相次いだ。UCIはアスタナが組織的に関与している疑いがあると考え、プロツアーライセンス取り消しをライセンス委員会に要求した。
これに対し、アスタナの地元カザフスタン自転車競技連合のダルカン・カレタエフ会長は、3月30日に声明を発表。アスタナがドーピングとの戦いに真剣に取り組んでおり、プロツアーライセンスは認められるべきだと訴えている。
「我々、アスタナプロチームとカザフスタン自転車競技連合はこの聴聞会に被告やUCIの敵対者としてではなく、重要な関係者として向かう。このスポーツからパフォーマンス強化薬物を排除するブライアン・クックソン(UCI会長)の運動の支援を再確認する機会なのだ」
「アスタナが関わった過去の過ちによって、無実が証明されるまでアスタナは有罪だと考えられるだろう。この調査は、継続的な成功と過去の過ちの代償だと肝に銘じている」
「アスタナのライセンス申請が(2014年)12月に正式に承認されたとき、我々のアンチドーピング政策は信頼できるものと考えられていた。ライセンス委員会がアスタナの申請を再調査するまでは、我々のゼロ容認ポリシーはたびたび証明されてきた」
そして、アスタナのアンチドーピング政策について、「MPCC(信頼ある自転車競技のための運動)の自主的メンバーであること」「トリノの独立研究所で選手のサンプルを自主的に検査していること」「カザフスタン法とWADA(世界アンチドーピング機構)規約のもと、ドーピング違反に対し最大限の処罰を下していること」の3点を挙げた。
また2014年ツール・ド・フランス王者のビンチェンツォ・ニーバリが、「2014年の2件のドーピング陽性は重大な裏切りだ。不正を行った選手の愚かで自分勝手な行為が、このチームとカザフスタン自転車界の上昇軌道を止めてしまった」とコメントしていたと紹介している。
さらに2015年最初の3カ月で、選手、コーチ、監督、医療スタッフ間のコミュニケーションを円滑にする電子システムを導入し、競技外の行動の追跡や報告の能力を強化したこと、選手を6人ずつ5グループに分けてひとりの監督が常時管理し、また10人の選手をグループ化してひとりの医師が管理するトレーニングチームの再編成を行ったことも紹介している。
カタラエフ会長は、「ドーピングとの戦いは、我々が勝たなければいけない戦いだ」と、アスタナのアンチドーピングの姿勢を改めて強調している。
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