【選抜甲子園15】史上初の2打席連続満塁弾に沈んだ大阪桐蔭…大会10日目結果
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■第1試合:大阪桐蔭(大阪)0-11敦賀気比(福井)
近年の高校野球界では無類の強さを誇ってきた大阪桐蔭高校。この学校を倒さなければ全国制覇はないと多くの選手、監督が目標としてきたが、準決勝では予想だにしない展開が待ち受けていた。
敦賀気比が初回にヒットとフォアボールで2アウト満塁とし、打席に入ったのは6番・松本哲幣。カウント2-2から大阪桐蔭・田中誠也が投じた変化球は真ん中の甘いコースに入る。失投を見逃さなかった松本、フルスイングの打球は左中間スタンド一直線。2014年夏の準決勝でも対戦した両チーム、そのときも初回に敦賀気比の満塁ホームランが飛び出し波乱の幕開けとなったが、最後は大阪桐蔭が底力を見せ逆転した。
だが2015年の敦賀気比はここから違った。二回にもヒットとフォアボールで2アウト満塁のチャンスを作り、打席にはまたも松本。今度はカウント0-1からのストレートだった。上手く弾き返した打球はレフトスタンドに吸い込まれ、春夏通じ史上初めての2打席連続満塁弾だ。大阪桐蔭のエース田中を攻略し1回2/3、10失点でノックアウトする。
昨年夏の対戦では、大量失点で大阪桐蔭に逆転を許した敦賀気比のエース平沼翔太だったが、この試合では強力打線を4安打に抑え5奪三振、四死球3の内容で完封。投打に圧倒した敦賀気比が決勝へ進んだ。
■第2試合:浦和学院(埼玉)1-3東海大四(北海道)
エース大沢志意也が投打に活躍した東海大四。1963年の北海高校以来、北海道勢としては52年ぶりの選抜決勝進出を果たした。
大沢は二回表に3連打で1点を失い追いかける展開となった。だが裏の攻撃で東海大四は2アウト三塁の得点機を作り、打席に入った7番・大沢がセンター前へのタイムリーヒットで自ら同点とする。なおも攻める東海大四は1番・冨田勇輝にもタイムリーが出て、一気に逆転に成功した。
三回以降も浦和学院はヒットこそ出るものの打線がつながらず、大沢から2点目を奪えない。対する東海大四も追加点が奪えず最少リードのまま回は進む。
再び試合が動いたのは六回裏。東海大四の攻撃で1アウト一塁、三塁のチャンスに大沢がバッターボックスに立つ。大沢は初球をスクイズし三塁前に転がす。サードが拾うも投げられず、欲しかった追加点を再び自分のバットで奪った。
浦和学院に9安打許しながらも要所を締め1失点で堪えた大沢。チームを初の決勝に導いた。
■4月1日の対戦カード
敦賀気比(福井)―東海大四(北海道)
決勝はどちらが勝っても春夏通じて初優勝の顔合わせとなった。
《岩藤健》
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