【インドレポート】混沌の中の秩序…交通事情
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
インドは「混沌の中で秩序が保たれている」。現地に足を踏みいれると、これで交通が成り立っているということに驚きがある。
少しでも車の入る隙間ができると、間髪入れずにドライバーはクラクションを鳴らしわりこんでいく。車線数など関係なく車が道路に満ちている。場所によっては車、バス、オートリクシャー(インドでは一般的なタクシーのようなもの)、サイクルリクシャー、自転車までもが同じ道路に並んでいることさえある。
3週間ほどインドに滞在したが、一度も事故の現場に遭遇しなかったのが奇跡のようだ。朝から深夜までどの時間帯でもクラクションが鳴り続けている。高速道路で渋滞にひっかかったときの対処法が、逆側の道路、中央分離帯を隔てた対向車線を走行することだった。加えて高速道路の中央を横切る牛。ドライバーに大丈夫なのかと聞いても、弾んだ声の「オーケー」が返ってくるのみだった。
まず、インドは左側通行である。少しでも遅ければ、右側、左側と容赦なく追い越しが来る。インドの移動は車だけでなく、リクシャーも欠かせない。この混沌を肌で感じるためにはリクシャーに乗ってみると面白い。
狭い道では
《大日方航》
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